六花の勇者【その花…徒花につき】 (ページ13)

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六花集結2 ページ13

チャモ「A！」

アド「お前は..」

ナッシュ「これで全員揃いましたね」

A「え？」

その時気づいた
神殿内にはすでに6人いることに

.....おかしい
モーラさんが選ばれないはずない
トウロウ様の話だとハンスさんも選ばれてるはずだって話なのに...

どちらかがあぶれたのかな...

まさか二人が現れることはないだろう
そうAが思っていると、神殿内にモーラの声が響いた

モーラ「なんの騒ぎをしておる」

A「モーラさん！」

モーラ「Aも選ばれておったか。久しぶりじゃな、ナッシュタニア姫、チャモ、A。そちらの男性は、ゴルドフ殿とお見受けするが、いかがか」

入口にいたモーラが神殿の中央へ歩いてくる

モーラ「私は山の聖者モーラ・チェスター。万天神殿の長を務めている。よろしく頼む」

神殿についたばかりのモーラさんと未だ状況が把握出来ていないAに、ナッシュタニア姫が状況を説明してくれる

方法は不明だが、アドレットが最初に神殿の扉を開けた瞬間結界が発動し、森全体に霧が広がったという

モーラ「時に、部外者が紛れ込んでいるようじゃな」

そこで全員が一人人数が多いことに気がついた

モーラ「部外者は誰じゃ？二人、名乗り出よ」

その言葉にAも驚きが隠せなかった

A「...え！？」

アド「二人？どういう事だ！」

モーラ「どういうことも何も、二人多いではないか」

モーラがそう言いながら神殿の入口を振り返った時、神殿の入口から声が聞こえてきた

？「にゃあ？なんだか大勢いるみてえだなあ。ひょっとして全員集まってるだか？」

麻のズボンとシャツを身につけた、猫のような男が神殿内に入ってきた
猫のような尻尾をつけ、髪もどことなく猫の耳のように見える

？「にゃひひ、こんかいの六花は美人が多いだなあ。俄然やる気が出てきただよ」

その男を見た瞬間、Aは信じられないものを見ている気になった

まさか...本当に...？
信じられない...だって...この人が.....あの...

モーラ「紹介しよう。私も昨日会ったばかりだがな。その男はハンス・ハンプティ。六花の勇者の一員である」

その言葉に全員が戸惑いを隠せなかった

アド「全員紋章を見せてくれ！」

そう言ってアドレットは自分の右手の甲にある六花の紋章を全員に見せる
続いて姫が胸元をくつろげ、鎖骨の下、ちょうど体の真ん中に紋章があるのを見せてきた

チャモはスカートの裾をめくって太ももに、フレミーは左手の甲に紋章を持っていた