つかの間の日常 ページ16
隆「こ〜ら！ルナ、マナ、早く準備しろ！出かけるんだろ？」
朝からキャハキャハと
はしゃいだ様に走り回る妹達を嗜めつつ
オフクロの久しぶりの休みに
妹達がはしゃぐのも仕方がないとため息をつく
隆母「隆、悪いわね。2人の準備任せ切りにしちゃって」
隆「いいから。オフクロは自分の準備に集中してくれりゃいいよ」
洗面所で慌ただしく準備するオフクロを安心させながら
いつもよりヤンチャな妹の髪を苦労しながら結んでいく
パワフルな妹達の準備に
こんな大変だったか？と頭を傾げながら奮闘していると
隆母「ねぇ？最近Aちゃん、見てないんだけど？あんた達、まさか...」
悪い想像でもしたのかサーと青くなるオフクロの顔に
焦って弁解する
隆「いや！なんもねーから！最近忙しいみたいであんま来ねーだけ。クリスマスとイブは来るって言ってたから」
俺の言葉に安心したようなオフクロと
嬉しそうにはしゃぐ妹達は準備を終え
いそいそと出かけて行った
3人を見送りフーとやっと一息つく
妹達の世話が大変だと感じるなんて...
昔からルナの悲劇のヒロイン面が苦手で
妹達を嗜めるのに辟易する事があったが
最近は妹達の世話をAが引き受けてくれていて
その感覚を忘れていた
今じゃAの方が妹達の世話は得意かもな...
お陰で俺は他の事に専念出来ていたのかと
いつの間にかAに甘えていた自分を自覚し苦笑いを浮かべる
時刻は10時
遅いな...アイツ...
最近忙しそうにしているAだが
今日は約束があり
ウチに来る予定になっていた
妹達が出かける事も知っている為
当然準備を手伝いに来るものだと思っていたが...
まぁ妹達の世話は善意でやってくれているだけで
必ずやらなければならない事ではない
そんなこともあるか...と
コーヒーをいれ
テレビを見ながらゆっくりとした時間を過ごすことにした
ーーーーーーーーーーー
コーヒーを3分の2飲みきり
鼻歌交じりにファッション雑誌をめくっていると
バタバタっ！ガタン！と
慌ただしくアパートの階段を登る音がした後
勢い良く部屋のドアが開き
息を切らしたAが飛び込んできた
コーヒーを片手に驚いた顔で固まる俺と
肩で息をしたAの目が合った瞬間
Aは申し訳なさそうに謝った
A「ご、ごめんなさい。私...今日寝坊しちゃったみたいで。さっき起きて...。ルナちゃんとマナちゃん...出かけちゃったよね？」
見れば確かに
髪は乱れ最低限の準備で飛び出して来たことが分かる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらら(プロフ) - 金成さん、りんごさん。お知らせありがとうございます。外したつもりになっていたようです。対応致しました。 (2023年2月28日 23時) (
レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 他の方も言ってますが､オリ‘フラ立ってますよ！ルール違反になるので､外したほうがいいですよ！ (2023年2月28日 17時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ (2023年2月26日 21時) (レス) id: dca7301a32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらら | 作成日時：2023年2月25日 3時
