日常2 ページ34
冗談交じりの会話に
やっと恥ずかしさの落ち着いたAは
呆れたような顔で三ツ谷を見た
A｢三ツ谷君の方こそ喧嘩ばっかりしてるんだから気をつけてよ｣
ルナ｢はーい｣
マナ｢はい！｣
A｢いや...違くて。だから...た、たか、たか...たか...｣
三ツ谷｢クハッ...壊れたロボットみたいになってんじゃん｣
意識しなければ簡単だったものを
意識させられれば名前を呼ぶのすら
途端に難しくなる
A｢...タカちゃん...？いや、たかし......君...。と、とにかく！死なないでね！分かった！？｣
何とか名前を呼んだものの
恥ずかしさに君を付け足し
Aはまくし立てるように話し続けた
三ツ谷｢...ん"ん".....。惜しかったけど、それはそれであり｣
A｢ちょっと！私真面目に言ってるんだからね！？たかし...君...が死んだら、悲しくて私も死んじゃうから！！いいの！？｣
三ツ谷｢いや、それはダメだわ。死なないって約束するけど、もしそうなっても後追いはなしな｣
A｢いや、縁起でもないこと言わないでよ｣
三ツ谷｢先に言ってきたのはAの方だろ｣
照れ隠しもあって始めた話だが
後味の悪い終わりにモヤモヤする
その時頭を過ぎったのは
武道の落としたキーホルダーを海で拾った時感じた
暗く辛い感情の数々
ハッキリと武道に聞いた訳ではないが
武道の発言はまるで未来を知っているかの様だった
『大事な人を2人も失って、ダメになっちゃうんすよ』
『あんな辛そうな三ツ谷君、俺見てられないです。Aさん、自分を大事にして下さい』
あの発言がもし私の死に関することなら...
未来の三ツ谷君は...
三ツ谷君はしっかりしてるし
守らなきゃならないものが沢山ある
心配ないと思いつつもつい確かめたくなった
A｢ねぇ、もしも私が...死んだら...｣
三ツ谷｢...ぁー。追いかけるかな｣
一瞬の沈黙の後
信じられない言葉を聞いた気がして
Aは驚愕の表情で顔を上げ三ツ谷を見つめた
三ツ谷｢いや、だってA、きっと天国でも迷子になるだろ。妹達の事もあるし、いろいろ整理してからになるからすぐには無理だけど。俺が必ず見つけに行くから｣
A｢ばか、冗談だから｣
冗談交じりで言われた言葉は全く笑えなくて
絶対に何があっても死ねないと
決意を新たにすると同時に
いつか三ツ谷君の人生を押し潰してしまうのは
私かもしれないと嫌な予感が拭いされなかった
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ち - 夢中で読んじゃいました！伏線の回収がすごい気がします！ストーリー性がはんぱないです！ (12月19日 22時) (
レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか？ (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年11月11日 3時
