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日常 ページ33

ルナ「Aちゃん、何でそんな事言うの...。酷いよ...。私達の事、嫌いなんだ...」

女優顔負けの演技力で悲壮感を漂わせるルナに
Aは気が遠くなりそうだった

三ツ谷から話には聞いていたが
ルナの悲劇のヒロイン面をした演技が
ここまで凄まじいとは

女のAですら冷や汗ものなのだ
三ツ谷からしたらどれほど恐ろしいものなのか
想像にかたくない

A「あぁ〜、そうじゃ...っ」

ルナ「酷いわぁぁぁぁ!!」

話をしようとすれば遮られて
言い訳すらさせて貰えない力技に
もうお手上げ状態だ

A「ルナちゃん、お願いだから...」

いくら嘘泣きと言えど
壁の薄いアパートで大騒ぎされれば
世間的に私の印象が死ぬ!!と
Aがアワアワとルナをなだめにかかれば
今がチャンスといわんばかりに
ルナがケロッとした顔で言った

ルナ「じゃあ好き?三ツ谷のこと好き?」

A「ヴッ...それは...」

ルナ「あぁぁぁぁぁ!!」

一瞬言い淀んだだけで
すぐに崩れ落ちるルナ

慌てるAとは対称的に
ずっと笑いを堪えていた三ツ谷は
もう限界といった様子で
声を上げて笑いだした

A「ねぇ!ちょっと!?三ツ谷君他人事だからって笑いすぎじゃない!?」

三ツ谷「悪い悪い。でもルナとマナだって三ツ谷だもんな〜」

泣き真似をするルナをあやす様に
三ツ谷は笑いながら頭を撫でる

その時
今までキョトンと様子を見ていた
マナがAに駆け寄り
首を傾げて不思議そうに聞いた

マナ「好き?」

A「す...好き...です...」

マナ「なにが?」

A「...ん"ん"......。だから...」

ルナとは違い他意のないマナの視線に
好意を伝えたAだったが
更に言及されて手で顔を覆い隠しながら
諦めたように小さな声で言った

A「三ツ谷の事大好きだってば...」

マナ「やったぁ!マナもAちゃんすきー」

ルナ「ルナも!ルナも!」

マナとルナが体当たりするようにAに抱きつくが
羞恥に悶え震えているAには
周囲の状況を確かめる余裕はない

そんな状況を
ニヤけそうになる口元を手で押えた三ツ谷は
照れた様子で見ていた

三ツ谷「なんつーか、そういう意味じゃねーのは分かってんだけど、結構クルわ」

A「止めて、死んじゃう」

三ツ谷「そりゃ困った。Aにはちゃんと生きてて貰わないと俺が困る。だからな、死んじゃ駄目だぞ」

A「私より三ツ谷君のが心配だから...」

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- 夢中で読んじゃいました!伏線の回収がすごい気がします!ストーリー性がはんぱないです! (12月19日 22時) (レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです!!完結までついていかせてください!! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか? (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年11月11日 3時

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