運命の日8 ページ26
リーダー「あー、毎回邪魔ばっかしてくんね」
三ツ谷「あんた、Aの姉さんと一緒にいた。まさかメビウスとはな」
会話途中にも関わらず
男は不意を着くように
握った拳を三ツ谷の顔面に振り下ろし
三ツ谷は表情を変えることなく
それを左手のひらで受け止めた
そのまま相手の拳を引っ張り
握った右手で顎を狙って拳を振り下ろす
これは流石に相手も読んでいたようで
体を捻って拳を避けた
だが三ツ谷はニヤッと笑い
その横っ面に死角から蹴りを食らわせる
不意をついた攻撃に相手の男は
よろめき悪態をつき
口角から流れた血を袖で乱暴に拭った
リーダー「クソが...」
三ツ谷「ほら、来いよ。バカヤロー！」
そこからはもうただの殴り合いで
相手の攻撃を止めては殴り
殴っては蹴り
攻撃を止められれば即座に次の攻撃を出す
しばらく激しい殴り合いが続き
リーダー格の男には徐々に疲労が出てきた
よろめく相手に三ツ谷の蹴りやパンチが
徐々に決まりやすくなっていく
もちろん三ツ谷の顔や体にも
相手の蹴りやパンチが何発か決まっているが
こちらはまだまだしっかりと立って構えていた
三ツ谷「おらぁ！まだやれんだろうが！！」
リーダー「バケモンかよ...」
三ツ谷「こんなもんじゃねぇんだよ！！！」
及び腰になる男に
踏み込んで放たれた三ツ谷の渾身のパンチが
正確に相手の顎を捉え
男は殴られるまま横に吹っ飛び昏倒する
男が吹っ飛んで昏倒したのを確認し
三ツ谷はAがいる窓に駆け寄った
三ツ谷「A！」
無造作に切れ短くなった髪に裂かれた服
服から覗く肌の殴られた跡と腫れた頬を見て
三ツ谷は強く拳を握りしめる
床に頃がる男達を今にも追加で殴りたい衝動を堪え
窓から身を乗り出した三ツ谷はAに手を伸ばした
三ツ谷「A、悪い。遅くなった。もう大丈夫だ」
A「三ツ谷君...信じてたよ」
ホッとしたのか今にも泣きそうに顔を顰めるAは
それでも必死に笑みをつくる
Aも三ツ谷に手を伸ばし
慎重に歩を進めた
だがあと一歩で手が届くというところで
雨で足を滑らせたAは体制を崩す
スローモーションの様に三ツ谷の目が見開かれ
伸ばした指先が掠める
しかし手は届かずゆっくりと落ちていくA
ドンッ...
何かが地面に叩きつけられる重苦しいような音に
一瞬何が起こったのか分からず静寂が流れ...
八戒の悲鳴で我に帰った三ツ谷は
廃ビルを急いで駆け下りていった
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ち - 夢中で読んじゃいました！伏線の回収がすごい気がします！ストーリー性がはんぱないです！ (12月19日 22時) (
レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか？ (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年11月11日 3時
