東京リベンジャーズ【さだめられた運命の中で】2

女子会 ページ8

A「ヒナちゃん！」

集会での修羅場事件の後
誤解を解いて意気投合した私達は
今評判のカフェで女子会を開いていた

ヒナ「Aさん、エマちゃん！お待たせ」

エマ「ヒナちゃん、おそーい。ねぇねぇ、何食べる？私パンケーキ」

A「私アップルパイ」

ヒナ「えー、私はクレープにしようかな」

注文を手早くすませ
女子が集まってするのはもちろん恋バナ

ちなみに前回集まった時
私と三ツ谷君が
実は付き合っていないことは白状済みだ

エマ「もう、全然ダメ！ケンちゃん全然私を意識してくれなくて、この間だって私よりもバイクに夢中になって。ゼファーなんて大っ嫌い！！」

ヒナ「武道君だって！学校では素っ気ないし、ヒナって呼んでくれたのも1度きり！なのにエマちゃんにノコノコついて行っちゃうし！！」

エマ「ヒナちゃん、ほんとにごめんね」

ヒナ「エマちゃんは良いの。でも武道君は許せない、彼女というものがありながらァ〜！」

エマ「Aさんの方は？」

A「ん〜。私の気持ちは変わらないかな。何を見せられても変わらず好き。何が起きても好きだったことを後悔しない自信はあるんだけど、問題は私の本気をどう伝えるかなんだよね。言葉で伝えるのは簡単だけど、本気さが伝わらないと三ツ谷君納得してくれなさそうで」

難題を前に3人で深いため息をつく

ヒナ「なかなか上手くいかないね」

A「これはヤケ食いかなぁ」

運ばれてきたデザートを前に
女子達は目を輝かせる

パクパクと美味しいものに舌づつみを打ちつつ
耐えかねたようにエマが宣言する

エマ「こんなもんじゃ気がすまない！海に行こう！」

A「は？」

またエマが暴走しそうな気配を感じつつ
Aがどう止めようか悩んでいると
思わぬ所から賛成の声が上がった

ヒナ「行きましょう！」

エマ「そうだそうだ、海でナンパ待ちしてイケメンと楽しい思い出作ってヤキモチ焼かせてやるんだから！」

ヒナ「やるぞー！」

唖然としている間に話は進み
あれよあれよという間に水着を買いに行くことになる

2人の勢いは凄まじくて

そうか...
この2人は思い切りが良い所がそっくりなんだと
Aが気づいた時には収拾できそうになかった

あれでもないこれでもないと水着を試着し
お互いに似合いそうな水着を探すのは
意外と楽しくて
Aも考えるのを放棄し夢中になる

A「エマちゃん、それはダメ！」

だが流石にエマの暴走を止めるのは忘れなかった

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