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兄｢はぁ…取り敢えず、飯食い終わったら、顔洗うついでによーく自分を鏡で見る事をお奨めしとくよ。｣
言い合いに折れたらしく力なく座り再び食べ進めている弟者さんに、呆れたようなため息を吐きながら兄者さんはそう私に言ってきた。
私の外見のどこかが普通では無いのかと気になり、自分の腕や足元を見る。その動作を見た弟者さんはごめんなさいと言わんばかりに頭を抱え、兄者さんは鏡で見るのが手っ取り早いと、私の動きが無駄であることを伝えられた。
仕方無いかと息をつき、一旦別の事の話でも掛けようと口を開く。
｢ところで…皆さんのその名前って、実況者さんのものに似てますよね。｣
私はほぼ確信を抱きながらも遠回しに言った。
瞬間、三人は分かりやすい程箸を止め此方を見やった。
そんな整った顔立ちの人が揃ってこっちを見ないでください、なんて心の内で叫びながら、私は彼らからの返事を求めるように黙って待つ。
お｢もしかして知ってます？｣
｢何をですか？…有名な人に、名前が似てるなぁ〜って言っただけですが…。｣
お｢絶対知ってるよね。分かってるよね。｣
おついちさんは口角をひくつかせながら、先程まで丁寧であった口調を崩して返事をしてくる。その言葉を聞けば、尚更彼らは2BRO.であるのだと思えてくる。
兄｢こりゃホントに色々まずいぞ。｣
食べ終えた兄者さんは皿を重ねながら他人事のように笑い混じりに呟いた。
｢あと、確か一昨日も私は貴方達を見かけましたよ。電車の中で。｣
弟｢あ…。｣
私は反応見たさに失礼をわきまえることも無く言葉を続けると、静かになっていた弟者さんから声が漏れる。
｢どうしました？｣
弟｢あの匂い…。｣
匂い、とは何の事か。何かあったのか。私はその時は本人を見てしまった事に感動してばかりで、彼らの会話の内容等さほど覚えていない。触れてほしくない点かもしれないが、気になることだらけだ。
お｢ま、それも君が鏡で気付いた後の方が分かりやすいと思うよ。｣
ご馳走様、と告げて皿を片付け戻ってきたおついちさんは、テーブルに頬杖をつき悪戯げに微笑みながら、それだけを教えた。
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はるの(プロフ) - 小説お気に入り150ありがとうございます。まさかこんなにお気に入り登録して頂けるとは思ってもいませんでした…！今後も数ヶ月に一話増えるか増えないかのような亀ペースでは御座いますが、御付き合い頂けると幸いです。 (2020年2月28日 1時) (
レス) id: 65fc1d4448 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - また、今まで小説のページの一枠に私の個人的書き込みを加えるのに何となく抵抗がありましたが、今後の展開がはっきり定まっていない所を、出来れば皆さんに助力を頂きたい為、もしかすると小説の頁の一つに私自身からのお知らせという形で更新する時があると思います。 (2020年2月28日 0時) (レス) id: 65fc1d4448 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - あさりさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！只今リアルがやや多忙な為、かなり間が空いていますし、多分また空くと思われますが、宜しければご覧になって頂けると幸いです。 (2019年12月17日 23時) (レス) id: 65fc1d4448 (このIDを非表示/違反報告)
あさり - ほんとにあの方々とおしりあったら、？？というリアルな心境が描かれていて、のめり込むように一気読みしてしまいました！すんんごい面白かったです！続きが読める時をいつまでも待ちます！！ (2019年8月13日 23時) (レス) id: 500eb03ae7 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - そっと感想を、さん» ふわぁぁあ、嬉しいお言葉をありがとうございます…！ (2019年7月29日 1時) (レス) id: 65fc1d4448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2019年6月30日 21時
