16. nb ページ16
そして、なんだかんだで
無事に歌う曲も決まり
することが無くなった俺ら。
話し合いも終わった為、
佐久間は阿部ちゃんの所へ行こうとしていたが
「ねぇ、佐久間。」
佐「どうした〜?」
名前を咄嗟に呼んで引き止めた。
そして、
「もしかしてだけど、佐久間…、
涼太のこと好きなの…?」
佐「…っっ…」
俺は佐久間が涼太の事をどう思っているか聞いた。
正直言えば怖いよ。
それでも、ちゃんと知っておきたかった。
すると、
佐「もし…、もし俺がダテさんのこと
好きって答えたら、翔太はどうするの…?」
そう言って佐久間は不安げに瞳を揺らした。
「その時は…、俺が身を引く。」
そのため、そう俺が返すと
佐久間は何か神妙な面持ちをし、
佐「好きだよ。ダテさんのこと…。
でもね、俺はダテさんと一緒になれない。
だから、想いを伝える気もないかな…。」
と、言って悔しそうに目を伏せた。
「そっか…。わかった。」
何となく気まづくなり、
「ちょっと、自販機行ってくる。」
そう言って俺は、楽屋を後にした。
134人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Yuma.I | 作成日時:2021年6月8日 14時