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15. nb ページ15
それから数時間後、
今度は俺と何を歌うか話し合う番になり、
「佐久間、宜しくな。」
そう俺が言うと、
佐「俺っち、ゆり組の2人とペアになれるなんて
幸せ者でやんす♪」
なんて言って、嬉しそうに俺の目を見る佐久間。
マジでこいつ、犬みたいだな。
「で、何か歌いたい曲ある？」
そう俺が言うと、
佐「翔太とはLove so sweet歌いたい！」
と言って、目を輝かせた。
〘涼太との時はあんなに悩んでいたのに、
俺との時は決まってんのかよ！〙
なんて、心の中で佐久間にツッコミを入れた。
それと同時に、思い出すのはさっき涼太の前で
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた姿。
〘もしかして佐久間… 〙
突然、脳裏に過ぎる嫌な考え。
俺はその考えを必死に脳内でかき消した。
もし、この考え通りだとしたら俺は…。
この恋を、諦めなきゃいけなくなる。
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作者名：Yuma.I | 作成日時：2021年6月8日 14時
