私と同期について ページ20
「あ、ミアネ…」
マークは何故か私と目が合うと謝ってきた。相変わらず気まずそうに目を逸らされる。
「何で謝るの？」
「아니、솔직히 Aの歌が聞こえて座ってたから」
マークが申し訳なさそうに言う。
私は、あの日から一年以上もたち、悲しみや苛立ちも時の流れで癒やされていた。むしろ、今はマークの話も聞かずに怒った私にも反省をしているくらいだ。
「私の歌、そんなにひどかった？」
マークの隣に座って覗き込んでいうと、彼は明らかに慌てながら否定をした。
余りのオーバーな慌てっぷりに、おかしくなって吹き出した。
私の反応にマークは安心したのか、「そんなに笑わないでよ」と苦笑した。
「歌、どうだった？」
「良かったよ、すごく。Aの雰囲気と曲が凄くあってると思う」
「ありがとう。でも、もっと治せるところとか良くできそうな所とかあれば教えて欲しい」
「うーん、本当に良いと思ったけど……あ、最後のサビに入る前のブレイクあるじゃん。そこがもっと───」
そこから、暫くマークと曲のことで話をした。今までのことが嘘みたいに。
もっと劇的なことがないとマークと話せないかと思ったのに、現実は意外と小さなキッカケで話せるようになるみたいだ。
「ありがとう。もっと改善できる所が見つかりそう。遅くまで引き留めて、ごめんね」
「いや、俺が元々ここにいただけだから」
「あはは、確かに驚いた。でも、久しぶりに話せて良かったよ。またね」
私は立ち上がってマークに手を振る。
「あの、A……ずっと言いたかったんだけど。前の事、Aの気持ちを理解しようと出来なくて本当にごめん。俺、あの時は自分の事で一杯だった」
さっきまで平気だったのに、私の胸も苦しくなってしまった。
マークの表情が、喧嘩した日と同じ表情をしているから。
私が、あの日にマークに言ってしまった言葉をマークは何度も頭の中で反芻していたんだなと思った。
「もう謝らないで。私もマークを傷つけるような言葉を言ってごめんね。これで、お互いあの日のことを思い出すのは終わりにしようよ」
私達にあった気まずい空気が少しずつ溶けていくように感じた。
「それじゃあ、私行くね」
これ以上、何かを話したら色んな感情が出てきそうで今度こそ私はマークに背を向けた。
マークはまだ何か話したいことがありそうな表情だったけど、私達はきっとまた話せる機会がある。
あの頃には戻れなくても、ずっと同期だから。
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ぷもんぱん(プロフ) - 雪印さん» 私は雪印さんの嬉しいコメントに口角が喜びで直角になりました！ありがとうございますうう！そして優しい言葉に泣いてます😭❤️にやにやしたり泣いたりしながら書きためて更新します！雪印さんもお体に気をつけてくださいね☺️ (5月12日 23時) (
レス) id: 5d475034bb (このIDを非表示/違反報告)
雪印(プロフ) - マクヤ、甘すぎるよ😍電車で読みながらニマニマしちゃいました、、変質者じゃないんです、作品が面白いのが悪いんです。。笑笑これからもお体に気をつけてご自身のペースでの更新を楽しみにしてます❤️ (5月9日 11時) (レス) @page32 id: 15d4b3a6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷもんぱん(プロフ) - うたけさん» コメントありがとうございます☺️少しずつ二人の距離感近づけていこうと思います！ (4月15日 8時) (レス) id: c2d7f1da45 (このIDを非表示/違反報告)
うたけ(プロフ) - 和解してくれてよかったです😭うれしい。。 (4月10日 9時) (レス) @page20 id: 1e0c3d36ae (このIDを非表示/違反報告)
ぷもんぱん(プロフ) - なのこ5546さん» わあ、ありがとうございます😭❤️まだまだツンツンヘチャンが続く予定ですがデレが出るようにがんばります🐻 (3月12日 1時) (レス) id: 67c0d6a598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2024年3月10日 22時
