108.俺の妹(ヘチャンside) ページ8
別の日。今日はAとユニットの曲の追加撮影で一緒に仕事をしていた。
昼になりご飯を食べに行く時に運悪くチョンロとチソンに鉢合わせる。
俺としてはチソンとAを余り近づけたくないし、二人で話したかったが、この前のジェミナの"俺が依存している"という言葉を思い出して何も言えなくなった。
何も言わない俺にAは不思議そうにしていたけど、チョンロとチソンの一緒に昼を食べようと言う誘いに断れずニ人を含め四人で昼ごはんをとることになった。
ご飯を食べてる間もチョンロやチソンと自然に話すAを見ていると、心の中にあった疑問が俺の口からでてしまった。
「お前、彼氏とかいないよな？」
「ゴホッ」
「アイゴ〜！チソン、むせてる！」
何故か俺の問いにチソンが動揺したように咳き込み始めた。チョンロは咳き込むチソンを見て爆笑している。
Aはというと、急な俺の質問にゴミを見るような目で此方を見ていた。
「急に何？本当に辞めて」
「何だよ、聞いただけだろ」
「いるわけないじゃん。昔から私が男の子が苦手なの知ってるでしょ」
Aの返答に俺は心底ホッとする。逆にチョンロとチソンはショックを受けたようにAを見た。
「あ、二人のことは友達だから大丈夫」
Aがチョンロとチソンの反応に慌ててフォローをする。
チョンロはAな言葉に嬉しそうに笑ったけど、チソンは少し複雑そうに微笑んでいた。
「じゃあ、Aの好きなタイプは？」
「オッパ何なの？新手の嫌がらせ？」
何となくチソンと反対のタイプを答えればいいのにと下心を持って質問してみた。
「ただの軽い話題じゃん？じゃあオッパの理想のタイプについて語ってもいい？ん？」
「いや、いい。興味ない」
Aはハッキリ言うと黙々とご飯を食べはじめた。
俺がわざと拗ねたようにAを見ると、Aは溜息をついて顔を上げた。
「じゃあ、オッパみたいな人が良いかな」
「え？」
「オッパみたいに私の事守ってくれる人がいい」
Aはそれだけ言うと、また黙々とご飯を食べはじめた。でも髪から覗く耳は赤くなっていて照れているのが分かった。
やー、自分の妹ながら可愛すぎないか？
隣に座っているチソンはショックを受けたような顔で固まっている。ざまあ見ろ！
「でもブスとか大根足とか言ってくる所は本当に嫌いだけど」
照れ隠しに言うAに、俺は先程まであった不安が吹き飛んでいった。
やっぱりAの事は俺が守らないと！
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
