107.俺の妹(ヘチャンside) ページ7
「やー！ジェミナ」
「ん、何？」
数日後の練習日。周りに誰もいなくなったのを確認して俺はジェミナに話しかけた。
「お前この前のどういうつもり？Aの手握ってただろ」
「そんなの見たら分かるでしょ。俺、Aの事が気になってる」
ジェミナは隠すことなくストレートに言った。
真っ直ぐに俺を見て言うジェミナに、それだけで本気ということが伝わってくる。
だけど…
「Aはダメ」
「何でヘチャニがそれを言うの？決めるのはAでしょ」
「アイツはそういうの苦手だし、男嫌いだから」
「それは知ってるけど、俺はAのこと理解しようと思ってるし、俺に心が向くまで待てる自信はあるから」
「何でAなの？ジェミナならもっと他に良い女を落とせるだろうし、俺の妹じゃなくてもいいじゃん。俺はアイツに無理させたくないの」
「無理させたくないって何？じゃあ、ヘチャニはこの先もずっとAが好きな人もできたとしても行動に移せなくて、ずっと一人でいればいいと思ってるの？」
「恋愛が全てじゃないだろ。家族の俺がいればAは一人じゃない。アイツには俺がいないとだし」
「今俺が言いたいのは、そういう話じゃないって分かってるでしょ？俺は兄妹とか居ないし、ヘチャンの気持ちを全部理解できるとは思ってないけど、俺から見れば依存してるのはAじゃなくてヘチャニの方にみえる」
ジェミナの言葉に俺は何も言えなくなった。
だから厄介なんだ。これが、ジェミナじゃない他のメンバーだったら言い負かす自信はあるのに、ジェミナはこういう時に絶対に折れない。
何か別の糸口からジェミナの気を変えさせられないか、そう考えているうちにマクヒョン達が練習室に戻ってきてジェミナとの話はそこで終わった。
俺の心にはぐるぐるとジェミナが言った言葉が巡った。
Aに依存してるのは俺なのか？俺だけがAのこと大切に思ってるのか？
もしかしたらAは俺に話してないだけで既に彼氏がいるのかもしれない。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
