106.俺の妹(ヘチャンside) ページ6
飲み会の中盤、トイレから先に戻る途中でアルコールに強くないジョンウヒョンがうっかり強いお酒を飲んでしまったみたいでグデングデンになってしまっていた。
箸をもって「日本語の勉強をしなきゃ！」と回らない呂律で訳のわからないことを言っている。
ジョンウヒョンの隣に座っているテイルヒョンとジャニヒョンはジョンウヒョンを爆笑してみているだけだ。
「えい〜！ヒョン達は本当に俺がいないとダメなんだから！」
俺は店員さんに水を頼むとジョンウヒョンに無理やり飲ませた。
幸い顔が赤くなって呂律がまわっていないだけのようなので、水をいっぱい飲ませていればマシになるだろう。
Aの事が気になったが、リアさんが隣に座っているだろうし心配していなかった。
だけど、しばらくジョンウヒョンを見ている間にユタヒョンがキャッキャと楽しそうにしながら、俺の方にきた。
「ヘチャンも妹離れしなきゃいけない日も近いかもなー」
「え？急に何？」
「ジェミナとAさん仲良いみたいだったよ」
「……マジ？」
俺は慌てて元の席に視線を戻すと、席には誰もいなくなっていて、少し離れた壁側の席にAが座っているのが見えた。隣にはジェミナがいて心なしか距離が近い。
「ユタヒョン、ジョンウヒョンのことパス！」
「あいご〜。皆情熱的だな」
俺はユタヒョンにジョンウヒョンの事を任せると、Aとジェミナの方へ行った。俺の見間違いじゃなければ、ジェミナがAの手を握るのが見える。
Aが嬉しそうにしていたら俺は卒倒していたと思うけど、明らかに焦っている様子が見えたので少し安心した。付き合ってるとか、そういう雰囲気ではなさそうだ。
チソンに気を取られてノーマークだったが、ジェミナももしかしてAの事が気になっているのだろうか。
俺がモヤモヤと考えているうちに、ジェミナがAの方に詰めていくのが見えて、俺は二人の間に入るように声をかけた。
俺に連れ戻されるAは少し困惑した顔で俺を見上げていて、ジェミナの事をどう思っているか分からなかった。
まさか、やっと俺たち元の仲に戻れたのに、彼氏ができて、もう俺が必要ないなんて言うなよな。Aは抜けてて人見知りだからフォローできる俺が必要で、俺も片割れのAが当然必要なんだ。
だから、ずっとそのままのお前でいて。
直ぐに成長をして、オッパから離れようなんて考えないで。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
