105.笑わなくても大丈夫（ナ・ジェミンside） ページ5
「？、お前なんか変じゃない？」
急に黙った事を不思議に思ったロンジュンがAに話を振る。
「それよりもロンジュナ、口の横に米ついてるよ」
「エイ！それを早く言えよ」
ロンジュンは俺の指摘に大きな声を出すと恥ずかしそうにお手拭きで口を拭いてスマホで取れたか確認をしていた。
その間にAが懇願するように俺を見上げた。俺はただ口の前に人差し指を立てて、バレないようにしてとジェスチャーを送った。
Aは困ったような顔をすると手を上下に振って何とか解こうとしていた。俺は振り解かれないようにAに体を寄せて繋いだ手を俺の膝下に持って行った。
そこまでするとAは身体を硬直させて動かなくなった。一定の許容範囲を超えたためフリーズしてしまったらしい。
「とれた？」
ロンジュンが俺に聞いてくる。
「つけたままの方がウケたのに。ね、A」
「あ？だからお前笑ってたのかよ、ふざけんな」
「え？あ、すみません」
「謝って許されることじゃねえから」
「えぇ…」
いつもはもっと言い返しそうなものだけど、Aは心ここに在らずという雰囲気でロンジュンに返答をしている。
「てか、お前顔赤くね？酒でも飲んだの？」
「え、うーん。間違えて飲んじゃったかもしれません」
「どんだけ鈍臭いんだよ」
「顔赤いAも可愛いけどね？」
俺の言葉にロンジュンは不快そうに顔を歪める。Aに対する態度からして、Aの事が気になってそうだけど無自覚なのだろうか。逆に関心をしてしまう。
ただ、Aはロンジュナにバレないかとヒヤヒヤしているため、全くロンジュンの言葉が響いてない。俺は優越感に口角が上がった。
「やー！A、お前の好きなデザート来たからこっち来い。」
突然、ヘチャンが俺らの後ろから声をかけてきた。Aが席に居なくて探しにきたのだろう。やっぱり筋金入りのシスコンだ。
まあ、こんな天然記念物な妹がいたら俺だって心配でシスコンになってしまうかもしれない。
「オッパ」
「…ほら、こっちの席戻るぞ」
繋いでいた手を話したけど、ヘチャンは恐らく俺が名前の手を握っていたことを気づいていただろう。難しそうな顔をして俺とAを見ると、Aの腕を掴んで元の席に戻っていった。
「ヨクシ、イ・ヘチャンシスコンすぎない？」
ロンジュンは興味なさそうにアイスクリームを齧りながら言った。俺は後からヘチャンになんか言われそうだなと思いながら相槌を打った。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
