125.寝覚めの悪い朝 ページ25
時計を見ると5時で日が上る前だったけど、もう一度寝付けそうにもないので起きることにする。
ハンドタオルを持ってソロソロと洗面所まで向かうとリビングの方に灯りがついているのがみえた。
忍足で通り過ぎようとしたもののリビングの扉が勢いよく開いてナ・ジェミンがひょっこり顔を覗かせた。
「あいご〜。Aは早起きなんだね〜。ナナがコーヒーでも淹れてあげるから支度できたらおいで〜」
「え、いや、だい」
じょうぶです。と言い切る前にリビングの扉が閉まる。
こんなに朝早いのにナ・ジェミンの顔は全く浮腫んでなくて、すでに整っていて同じ人類でも、ここまで違うのかと狼狽した。
それにしても、本当に人の話聞かない人ばかりなのは、どうにかして。
洗面所で身だしなみを整え服も着替えたので、恐る恐るリビングの扉を覗く。
断れなかった手前、無視するのも気まずいし、こう言う時本当にどうするのが正解なの。ドラ◯もーーーーん！
そうこう考えているうちにリビングにいたナ・ジェミンと目が合ってしまった。
ナ・ジェミンは溶けそうな笑顔で手招きするとリビングのテーブルに座るように促された。
「ナナがトーストサンド作ったから分けてあげる」
そういうとナ・ジェミンは私の前にサンドイッチを置いた。
炒り卵とハムとチーズとトマトが入ったトーストサンドから食欲をそそる香りがして、お腹がぎゅうとなった。
恥ずかしくてナ・ジェミンの方を見ると、ますます嬉しそうに笑っていた。私は羞恥で穴にでも入りたい気持ちになった。
「あいご。お腹空いてたんだね」
「トーストサンドが美味しそうすぎるのが悪いんですっ」
「それはよかった。いっぱい食べな〜」
食欲には耐えられずトーストサンドを飾るとじわっとバターの香りとチーズが口の中でとろけた。
味付け天才すぎる。
ついつい夢中で食べてると、ナ・ジェミンの笑い声が聞こえた。
私の向かいに座って私の方へとコーヒーカップを置く。
「美味しい？」
「とっても美味しいです。ジェミンさんって本当に天才なんですか？」
私は恥ずかしさで赤いであろう顔をトーストサンドで隠しながらしゃべる。
私の言葉にナ・ジェミンはもう一度笑った。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
