124.寝覚めの悪い朝 ページ24
目の前にもこもこのクマがいる。
かわいい！そう思って手を伸ばしてたらクマが急に私の首根っこを締め上げ始めた。
「ぐああ、やめ、この！クマ！」
私が必死にクマから逃げ出そうと暴れるとクマが喋り始めた。
「ヤー！お前は俺の非常食なんだから逃げようとするな！」
「え！？余計に逃げるよふざけんな？」
私が必死に手足をばたつかせていると、手にもふもふとした感触があたった。
不思議に思って手元を見ると大きめのハムスターが私の手を必死にひっぱっていた。
ハムスターが私を引っ張るたびにもふもふとしたお尻があたって非常に可愛い。
「おい！なに俺の非常食に触ってんだよ！どけよ햄지！」
「いつからヒョンの非常食になったんですか！この人は僕のハムスター王国に連れてって永久にシェフとして働いてもらうんです！」
急にクマとハムスターが言い合いを始めた。
いや、どっちについていっても地獄じゃん。
「あいご〜！Aは俺が連れてって毎日うちゅうちゅしてあげるんだよ」
急にクセの強いウサギが現れたと思ったらハムスターとは反対側の手に捕まってもみもみと手を揉んでくる。
うちゅうちゅが何かは分からないけど、一生知らなくていいことだろうなと思った。
そう思ったら、今度は急に目の前に仁王立ちで佇む狐も現れた。
「何言ってんだよ。コイツは俺が連れてって365日48時間働いてもらうんだよ。勿論、下僕としてな」
いや、一番最悪なやつきた。1日の概念ぶっこわしてきちゃってるもんな。
4匹の喧嘩は次第に過激になっていき、巻き込まれた私はもみくちゃにされていく。
やばい。苦しい。息できないんだが。
遠くにはニコニコ笑ってこちらを見ている犬と虎とイルカがみえた。
いや、笑ってないで助けて──
ふと自分の口から出ている唸り声で起きた。
何故か目は覚めたのに体が動かなくて視線をずらすとオッパの寝顔が写り、悲鳴をあげそうになった。
オッパの手足が私のことを抱き枕のようにホールドされているおかげで息苦しくてうなされていたらしい。
それにしても、さっきまで悪夢を見てた気がするのに、どんな夢を見たか思い出せない。
でも思い出さない方がいい気もしてきたので、私はオッパの手足をそっと外して抜け出そうとした。
「うぅん…あんで……俺の肉まん」
オッパの手がモゾモゾと動かされて私の胸元でモゾモゾし始めた。
流石にイラッとしたので、オッパの手をチョップすると、オッパは短く唸った後もう一度眠りについた。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
