123.宿舎 ページ23
その後、チソンさんにオッパと私が使っていい部屋に案内されて荷物を置くと、リビングで歓迎会が始まった。
テレビもカメラも回ってないのに皆賑やかで煩くて、久しぶりに夜に不安な考え事をせずに過ごすことができた。できれば今度はリアも一緒に楽しめるといいな。
歓迎会が終わり片付けをしながら物思いにふけていると、オッパが私の頭にぽんぽんと手をのせた。
「今日は楽しかった？」
「楽しかったよ」
「そう。よかった。片付けが終わったら、オッパが見ててやるから風呂に入ってきな」
「いや、そこまで心配しなくても大丈夫だよ」
「俺がそこまでしないと気が済まないの」
そう言って目も合わせず片付けるオッパの耳が少し赤くなってたから、私はオッパの言葉に甘えることにした。
人の家でシャワー浴びるのなんて落ち着かないものの、頭からシャワーを浴びると一日の疲れが少しずつ溶けていくみたいだった。
私の元いた宿舎には入らなかったため慌てて買った下着とオッパに借りたスウェットとロングTシャツを身につける。昔から変わらない気持ちでいたけど、流石に体格差があってズボンと袖がダボダボだ。私は袖を捲って浴室を出た。
リビングに行くとオッパが本当に携帯をいじって待っててくれて、私が上がったのを確認すると、他の誰かが話すよりも先に私の腕を掴んで部屋に戻った。
オッパはどこから持ってきたのかドライヤーをコンセントに刺すと「ほら、ここ」と言って自分が座ってる足の間をトントンと叩いた。
「いやいや、自分で乾かすからいいって…」
「何言ってんだよ。この前は普通に乾かしたじゃん。」
「この前は、ほら、色々あるじゃん」
「いいから早く。俺も時間ないんだから」
それなら、オッパも風呂とか入ってきていいんだよと言いたかったけど、有無を言わさない雰囲気で対抗する方が面倒くさそうなので黙って乾かされることにした。
いざ、乾かされるとオッパの優しい手櫛とあったかい風が気持ちよくてウトウトとしてしまった。
「ん、終わった…ってA寝てるの？」
「寝てないよ」
「目ェ閉じてんじゃん。ほら、早く布団入って」
「ん〜、オッパはどこで寝るの」
「お前の隣だよ」
「え、やだ、、」
「くそワガママだな」
「いや、私床で寝るから」
「いいから。寝ろって」
オッパにぽんぽんと頭を撫でられるとつい目を閉じてしまう。
「本当にAは俺がいないとダメだね？」
そんなことないもん。と私は心の中で言い返した。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
