103.笑わなくても大丈夫（ナ・ジェミンside） ページ3
マクヒョン達が中心となって準備をしたヘチャンとAが1位をとったお祝い会、初めは数人でやる予定だったのに気づいたら、ドリムとイリチルのヒョン達との合同ご飯会になっていた。
人見知りのAのために、席はヘチャニとリアさんの隣にしようということになったし、俺は端っこの方の席でジェノの隣を選んだ。
ロンジュナも俺たちが近い席にいるのを見ると、自然な流れで前に座った。
ご飯が始まってしばらくは、いつも通り三人でご飯を食べながら話していた。中盤なるとジェノやロンジュナが席を離れたため、俺は手持ち無沙汰になり、周りを観察することにした。
すると、一人で気まずそうにしているAが目に入った。席を移動して話しかけようか迷っているうちにAがテヨンヒョンとユタヒョンに絡まれて始めた。
初めて会う人に加えてオーラがばちばちの二人に絡まれて、Aがストレスを受けていそうな顔をしていた。しかも、恥ずかしそうに顔をどんどん赤くしていくのを見て、面白くないと思った俺はAに声をかけた。
察しがいいユタヒョンはAの反応で、俺がAを敢えて呼んだと分かったみたいで、ニヤニヤしながら俺を見ていた。
さっきまで明らかに「気まずいです」と顔に書いてあったAは俺の隣に大人しく座るとホッとしたように脱力していた。先程まで、ヒョンたちに顔を赤らめるAに面白くないと感じていたはずなのに、その反応は予想外で俺は単純でいい気分になる。
「顔に気まずいって書いてあったから呼んだ」
「私ってそんなに分かりやすいですか…」
「鈍感なテヨンヒョンは気づいてないと思う」
Aは気が抜けたように肩の力を抜くと、手前にあった俺のジュースを飲んだ。無意識なのか、俺が先程行った言葉を間に受けたのか、ジュースをちびちび飲むAが可愛くてからかいたくなった。
「あ、それ、俺のなのに」
俺の言葉を聞くとAは慌てたように咳き込んで顔を赤くし始めた。自分の言葉に顔を赤くしたAに俺は嬉しくなる。
「Aは俺のが飲みたかったの？いいよ？あげる」
「いりません。返します」
Aは赤い顔のままで睨むように俺を見る。でも、その姿はいじけた子犬のようにしか見えなくて、ただただ可愛いだけだった。
「遠慮しなくていいのに」
「揶揄わないで」
「俺は全部本気だよ？Aが欲しいなら俺のもの何でもあげる」
だから、お願いだから、他を選ぶのは辞めてね？
俺の側にいて。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
