117.危機 ページ17
リアが事故にあって入院中と聞いた次の日、携帯のアラームで目が覚めて重い頭を起こす。
全部夢だったらいいのにと思ったけど、自分以外に人気のない宿舎とマネージャーから入っている連絡で全てが現実だったんだと引き戻される。
携帯にはマネージャー以外にも何人からか連絡が来ていたけど、とても見る気にはなれなかった。
元々予定していた今日のスケジュールも延期となってしまったため、マネージャーから連絡があるまで自宅で待機することとなった。暗い気持ちを引きずりながら水でも飲もうと冷蔵庫を開ける。
冷蔵庫を開けると私の好きなヨーグルトが幾つか積まれており、メモが貼ってあった。オッパの手書きの文字で"少しでも食事をとるように"ということと、それから2匹のクマの不格好なイラストが開いたスペースに書いてあった。
辛いだけだった心がじんわりとオッパの優しさで温かくなる。
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オッパからもらったヨーグルトを一つ食べた後、何をするにも不安で心がいっぱいになって手をつかなくて、ただイヤホンをつけて何も考えられなくなるくらい大きな音で音楽をながした。
何時間経ったのかウトウトとし始めた時、携帯の着信音で目が覚めた。
連絡はマネージャーからで慌てて通話のボタンを押す。
『ヨボセヨ。A、今大丈夫か？』
「はい、大丈夫です」
『リアの意識が戻った。これから病院に来れそうか？」
「はい！今すぐ向かいます」
私はマネージャーから病院の住所をメッセージで送ってもらうと、急いでパジャマから手元にあったジーパンとパーカーに着替える。
ジーパンのポケットに鍵と携帯だけ突っ込むと直ぐに宿舎を出て病院に向かった。
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病院に到着して、リアのいる病室のドアを開けると申し訳なさそうに此方をみるリアと目が合った。
私はリアが目を覚まして、今目の前にいることに嬉しくなってリアを抱きしめた。
「目が覚めて良かった。本当に良かった……」
「A、心配と迷惑を掛けてごめんね」
「何でリアが謝るの。何も悪いことしてないじゃん」
私は嬉しさで潤む涙を堪えるようにリアへ笑顔を向けて言った。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
