113.危機 ページ13
暫くオッパ達の練習を見て、休憩タイムに入ったので帰ろうとしていると電話が鳴った。
他の人かと思ったが、自分の携帯がなっていることに気づいてディスプレイを確認した。
電話はマネージャーからだった。
明日のことで何か連絡だろうか。
私はオッパ達に断りを入れると電話にでた。
「お疲れ様です。Aです」
「A！今どこにいる？」
マネージャーの声は慌てた様子で、どこか鬼気迫った雰囲気があった。
「私ですか？まだ事務所ですけど、どうかしましたか？」
「実は……帰り道で信号無視した車がいて、後ろから衝突されたんだ。リアが今意識不明で病院に運ばれてる」
「え、リアは、大丈夫なんですよね？」
「わからない。とにかく今は手術室に運ばれている。直ぐに状況が分かったら連絡するからAは宿舎に戻っててくれ」
「待ってください。私も病院に向かいます」
「だめだ。Aは明日もスケジュールもあるし、今来ても待つことしか出来ない。リアの為にもAは万全の状態でまっててくれ」
「……分かりました。でも、状況が分かったら直ぐに連絡をください」
「あぁ」
私は震える手で通話を切るボタンを押した。
「A、どうしたの？」
私の電話のやり取りにただ事じゃないと察したのかオッパ達が心配そうに私を見る。
「リアが宿舎に帰る途中で交通事故にあったそうで、病院に運ばれたって」
「そんな、、大丈夫なんだよね？」
ジェノさんが心配そうな声をあげる。
私は泣きそうになるのを下唇を噛んで堪えた。
「今は意識不明の状態で手術を受けてるって」
私の言葉に皆が静まり返った。
「それで、マネージャーさんは何て？」
オッパが私の震える手を宥めるように握って優しく聞いた。
「宿舎で連絡を待ってて欲しいって」
「そう。じゃあ、俺送ってくよ。マネヒョン、今日は良いですよね？俺別で時間とって練習するので」
「いや、いいよ。全員で練習できるの貴重な時間でしょ。私は大丈夫だから気にしないで」
「いいから、立って」
オッパが私の両手を掴んで立たせる。不安な今はオッパの温かい手に凄く安心した。
「マネヒョン、俺からもお願いします。俺も時間調整してヘチャンと練習しておくので、今日はAちゃんと一緒にいかせてあげて下さい」
今度はマークさんがマネージャーさんに声をかける。
「緊急時だし、心配だから今回は行っておいで」
マネージャーさんも一連の話を聞いていたようで許可してくれた。
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アットゥゴな鯛焼き(プロフ) - 卯年さん» コメントありがとうございます！ファンなんて恐れ多いです！これからもヘチャンと主人公のシスコンブラコンぶりを書いていこうと思うので時間がある時に見にきてくださると嬉しいです(^^) (8月16日 1時) (
レス) id: cde0f29250 (このIDを非表示/違反報告)
卯年(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。大ファンです！ ヘチャンと主人公とのラブラブぶり？に微笑ましくなりつつ、キュンキュンしつつ、主人公の成長を見守ってます。これからも応援しています。 (7月27日 17時) (レス) id: a62967e81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷもんぱん | 作成日時：2023年6月19日 1時
