空から絵描きが降ってきた【th】 (ページ25)

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『ジミナァ』

今日僕らはある雑誌の撮影に来てる

休憩に入った賑やかな撮影現場で、髪を直してもらっている親友に声をかけた

『んーー？』

いつもみたいに間延びした返事が返ってくる

『今日家こないー？』

『おー！珍しいねヒョン達呼ぶ？』

それも楽しそうだけど一人ずつ披露したいんだよねー、僕の天使は

『いや今日はジミナだけ』

『？おーほんとに久しぶりなんじゃない？おけい！』

ちょっと疑問は残ってそうだけど万事おっけーだね！

これから一人ずつ反応見てくのが楽しみだな…

Aちゃんはジミナの方が好きになるかな？

誰がお気に入りになるんだろ

いつ気がつくんだろう

さっきからそのことばっかり頭を巡って、通りがかったユンギヒョンに何にやにやしてるんだってにやにやされた

ユンギヒョンはどんな反応するんだろうって考えちゃって、またにやにやする

そんな僕をみたヒョンは急に真顔になって控室に消えていった

いつも通り

そう全ていつも通り

帰ったら幸せなイレギュラーが僕を待ってることを除いて

あー違う、今日は僕ら二人を待ってる

天使が待ってる

『Vさん次お願いしまーーす』

『はいっ』

切り替えてカメラの前に立つ

たくさんのライトを浴びて集中する

天使が目の前にいると思って、いつもよりかっこよくうつれた

そんな気がした

『はーいお疲れ様でしたーー』

一時間くらいで撮影を終わらせることができた

うん、やっぱり絶好調だよと自分で自分を褒める

『テヒョイお疲れーー』

『おまたせーじゃあ行こーー』

今日はなに作って待っててくれてるんだろう

待っててね、今僕が帰るよ

二人で和気藹々と帰路についた

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