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『Aちゃんのへやはここでーす』
「……広っ」
ホソクさんのご帰宅後、テヒョンさんは一通り部屋の説明をしてくれて、最後には使ってなかった部屋を私の部屋にしてくれた
ほんとにいいの？めっちゃとまらせてくれる雰囲気だけど……
でも部屋から出るのは駄目みたいだし…甘えちゃっていいかな
視界の隅で部屋を整えてくれているテヒョンさんが見える
ふわぁっとあくびが漏れる
時計を見るともう日付が変わっていた
あれからもうそんなに経ってたんだ…
『おーねむいですか？ぼくもねむいです』
「少し…」
そう答えるとテヒョンさんは他に必要なものは明日買いましょうと言って部屋を出ていった
即席で用意されたにしては十分すぎる部屋
きれいなベッドに窓のそばに小さなテーブルと椅子もある
なんかホテルみたいにきれい
窓もリビング同様広くてきれいだし
…落ちてきた先がテヒョンさん宅でよかったかも
支度を済ませてベッドに入ると体が弾んだ
…いいベッドだ
わかってたけど
結局お互いまだ名前しかわからないまま今日が終わっちゃった
結構意味分からない状況だよねこれ
「テヒョンさん…友達がホソクさんで、美形、どっちもお金持ちと推測される………」
ハイスペックさに笑ってしまう
明日はなんか必要なものを買ってくれるんだっけ……？
良いのかなそんなお世話になっちゃって
もしかしてそういうタイプの詐欺だったり…？
いやまさかそんな手の込んだ事しないか
どうか夢オチでありますように
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作者名：ゆた | 作成日時：2022年10月2日 18時
