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「I know you can't believe it but I'm serious!」
警察……警察だけはどうか…………!!!
気まずくて伏せていた顔をこわごわ上げるといつの間にかあの立派なソファに腰掛けていた彼
謝罪の体制で見上げる
こんな時にまで横顔綺麗だななんて思わせてくるこの美の暴力
『おーつまりぃ、そらからふってきたんですか』
………ん?降ってきた?空から?
「えっと……いや落ちた感覚はないんですけど、起きたらここにいたというか…」
『だから、そらからおちてきたんですよねぇ』
「あ…比喩的に表すならそういうことなんですかね…」
なんなんだろうこの会話
頭の中で反復するけど私の日本語が伝わっているわけがないし、彼も日本語だけど、文法も言葉もあってるけど、意味がわからない
なんなんだろうこの会話………
『あなたがてんしさまですか?』
「天使?」
そういって笑顔をこちらに向けた彼
見ないでほしい、目が眩む
どうやら彼は一見不法侵入者の私を空から降ってきた天使だと言っているようで
天使っていうか…強いて言うなら、絵描き?
空から絵描きが降ってきた的な……?
言ってることと見た目のギャップがすごい
よく分からないけどとりあえず警察突き出しルートは回避できたみたい
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作者名:ゆた | 作成日時:2022年10月2日 18時