【Fate/Grand Order】運命との闘い 2 (ページ8)

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アいいかいマリア。君はいつも他人をその気にさせすぎる。
　たまには相手を否定することも大切だよ。

アマデウスがマリーに言う。

マイそ、そんなこと、アマデウスに言われなくても
　わかっていますっ！
　いえ、毎日あなたに言われています！
　こ、こうすればよいのでしょう？
　この音楽バカ！人間のクズ！
　音階にしか欲情しなくなった一次元フェチズム！
　そんなに楽譜が恋しいなら、いっそ音符にでもなったらどう！？

ア …自分で言っておいてなんだけど、
　君に罵倒されると
　こう、何とも言えない感情が沸き上がるな。

貴 …それって…へｎ

エマスター、言うんじゃない。

立気にしたら終わりだ。

アだがまあ、やればできるじゃないか！
　そんな感じでジャンヌにもかましてあげなさい。
　もっと早く。もっと強く。もっと辛辣に！
　君が思うままの欠点を口にするんだ！

マリノン、それは無理よアマデウス。
　貴方のような人間のクズには欠点しかないけれど、
　ジャンヌには欠点がないのだもの。

貴アマデウスさんに対してひどいな…

ア …本気か。これは重症だ。
　そこまでジャンヌ・ダルクが好きだったんだな、君は。

マリ好き、というより信仰ね。
　あとちょっとの後ろめたさ。
　 …小さじ一杯分くらいの、ごめんなさい。
　愚かな王族が抱く、聖女への当然の罪悪感。

ジャ …マリー・アントワネット。
　貴女の言葉は嬉しい。
　でも、だからこそ告白します。
　生前の私は聖女なんてものではなかった。
　私はただ、自分が信じた事のために旗を振って、
　その結果、己の手を血で汚しました。
　 …もちろん、そこに後悔はありません。
　結果、異端審問で弾劾されたことも…私の死も。
　ですが流した血が多すぎた。
　田舎娘は自分の夢を信じた。
　けれど…
　その夢の行きつく先がどれほどの犠牲を生むものか、
　その時まで想像すらしなかった。
　後悔はなかったけれど、恐れを抱くこともしなかった。
　 …それが私の最も深い罪です。
　私が聖女と呼ばれたのはあくまで結果論です。
　そんな子娘を聖女と呼ぶのは、どこか違うと思うのです。

ジャンヌは生前の自分を評価するどころか
自分の愚かさを語った。

貴ジャンヌ…。