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歩き続け夜も更けてきたところで野宿することになった。
ジャ 今夜はここで野営をとりましょう。
明日の決戦に備えて…。
その前に周囲の安全を確保しなければいけませんね。
皆さん、戦闘準備を。囲まれています。
あまり目立たないよう、
派手な攻撃は控えて迅速に終わらせて…おや？
A、立夏さん。
マシュさんとアマデウスの姿が見えないのですが…
その頃のアマデウスは
ア まいったな。ちょっと水を汲みに来ただけなのに、
敵襲に襲われるなんて運がない。
マ アマデウスさん、こちらへ！
わたしが前に出ますから、後ろに隠れていてください！
ア お言葉に甘える…わけにはいかないか。
今回はいつもと状況が違う。
前衛はマシュ嬢ひとりでは逃げてもいられない。
ここは肩を並べて一緒に戦おう。
マ アマデウスさん！？
いいんですか、怪我、しますよ！？
ア なに、明日の戦いに備えて予行演習さ。
多少の傷は気にしない、気にしない。
マシュたちも戦闘を終え一息ついていた。
ア ふう。無事に切り抜けたけど、
戦っているうちに森を抜けてしまったね。
立夏やAもジャンヌも心配しているだろうし、
ちょっと休んだら野営地に戻ろう。
マ …あの。
こんな時に質問をするのはどうかと思うのですが、
よろしいでしょうか？
ア ああ、いいよ。
大事な話にしろ、小さな話にしろ、全然よろしいとも。
なにしろ明日は決戦だ。
やり残したことは全部やっておいた方がいい。
マ …はい。
この件を蒸し返すのは申し訳ないのですが…
マリーさんが亡くなられたと聞いた時の件です。
アマデウスさんはこう言いました。
”人間は好きなものを自分で選べる”と。
その言葉が、わたしにはわからなくて。
い、いえ、言葉の意味は分かるんです。
でもわたしには、その”選ぶ”という事が分からない。
だって、好意を持つべきものは道徳的に正しいもので、
否定するべきものは社会的に悪いものです。
わたしはそう教わりました。
そして、それが正しいと感じるんです。
ア ふうん。
じゃあ君が正しいと思うものはなに？
マ それは…多くの生命を救い、
多くの生命を認めること、でしょうか。
ア 大雑把だね。じゃあ仮に、
立夏たちがそういう人でなかったら？
マ それは…。
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作者名：o｡Reona｡o | 作成日時：2017年3月28日 1時
