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ア 良いんだって。こうなるってわかってたし。
ほら。マリア、ピアノの話をしていただろう？
あれはさ、彼女なりの別れの言葉なんだ。
生前、一度も叶わなかったからね。
ピアノを聴かせて、なんて言われたら
僕としては止めようがないさ。
でもまあ、二度目の別れは堪えるね。
一度目よりも辛い。もう出会えないかと思うと余計にだ。
マ え…あの、英霊ならまた
会えることもあるのではないですか？
今回みたいに、同じ戦場に呼ばれる事だって…。
ア んー、それはないと思うよー？
英霊だって星の数ほどいるんだし。
今回、僕と彼女が出会えたのはそれこそ奇跡だった。
ま、誰か酔狂なマスターがいるなら話は別だけど。
ともあれ、ちょっと疲れたな。
しばらく席を外すから、出発のときは声をかけてくれ。
マ 待っ…。
貴 マシュさん、だめ・・。
マ Aさん、でも…。
エ いいじゃない、
誰だって一人になりたいときはあるわよ。
清 そうです、マシュ。
男心が分かっておりません。
マ …そうですね。
それはそれとして。
…なんでいるのですか？
エ 別にいいじゃない、ねえ？
清 わたくしたちがいて、何の不満が？
戦闘も手伝って差し上げますのに。
貴 それはありがたいけど…って清姫！？
清 あら、わたくしをご存じなんですか？
でもきっとそれは違うわたくしですわ。
ところでマスター。
立 自分？
清 もちろん貴方です。
仮ですが、マスター契約を結んでくださいますか？
立 い、いいけど…どうすればいいんだ？
清 小指を出してくだされば充分です。
ゆーびきーりげーんまーん
うそついたらはりせんぼんのーますー…
これで契約完了です。
マスター契約は絶対なので、
以降わたくしに嘘をついた場合、針を千本呑んで貰います。
よろしいですね？
立 は、はい。
清 それでは、よろしくお願い致します。
マ マスター、ジャンヌさんたちがジークフリートの
解呪に成功したそうです！
ジャ ええ、これで問題ありません。
やはり一人では呪いを解くことはできなかったでしょう。
…マリーのおかげです。
彼女がいたからこそ、私たちは生き残った。
彼女がその身を挺して守ろうとしたものを、
私も守りたい。
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作者名：o｡Reona｡o | 作成日時：2017年3月28日 1時
