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ジャ 何より、かつて共に戦った人々に憎まれるのは
さすがに堪えますから。
マリ でも…本当に彼らは、憎んでいるのでしょうか。
ジャ …行きましょう。
ジャンヌはマリーの問いに答えることはなかった。
兵 元帥。
今のは一体…。
ジル わからん。
わからんが…もう一度”竜の魔女”について調べなおせ。
シャルル7世を討ったのが、本当にジャンヌ・ダルク
だったのか。悪質な偽物なのか。
あるいは…ジャンヌ・ダルクはこの世界に
2人存在するのか。
しばらく歩いたところに朽ち果てた砦があった。
マ …放棄された砦のようですね。
ひとまず、ここで休みましょう。
ジャ ジークフリートの傷はどうですか？
マリ 私の宝具は少しだけど傷をいやすことができるわ。
でも、この傷はダメみたい。
貴 私も多少の治癒ならできるけど…
多分呪いの類…。
ジ ああ。
ジャ どうして貴方はあの街にいたのですか？
ジ 俺は召喚されたのが比較的早い方だったらしい。
マスターもおらず放浪していたところに…
あの街が襲われるのを見てしまってな。
マリ 助けに行ったのですね？
ジ ああ。
…生前とは違うが、それでもこの幻想大剣があれば、
何とかなる。
しかし複数のサーヴァントに
襲い掛かられてはさすがに難しかった。
…ただ、その中の1騎が俺を城に匿ってくれた。
傷は治らず、誰かに助けを求めることもできず。
ああして、待つしかなかった。
マ それは、もしかして竜を操る女性でしたか？
ジ 竜…？いや、あれは亀…いや竜…竜亀…
言われてみれば…なるほど、ああいう竜もありか…。
そうだ。雰囲気はルーラー、君に似ていたな。
ジャ 聖女マルタ…でしょうね。
ジ なるほど、
彼女が邪竜タラスクを撤退させたという
聖女マルタか。
彼女に礼を言いたいが…
貴 …。
ジークはAや皆の顔を見て納得したらしい。
ジ そうか。いや、いい。
彼女も覚悟の上だったろう。
もっとも、こんな役立たずの自分を救ってもらって
気がとがめるのも確かだ。
ジャ 恐らく、洗礼詠唱で解呪できるでしょう。
ただ、相当高位のサーヴァントではなくては・・
マリ ジャンヌならできるのではありません？
ジャ …いいえ。
試してみましたが、私一人では力が足りません。
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作者名：o｡Reona｡o | 作成日時：2017年3月28日 1時
