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貴 立夏先輩、…エリザベート・バートリー。
…ご存知ですか？
立 血の伯爵夫人、だっけ？
マ そうです。
ヴラド3世と同じく、怪物として恐れられた女性。
貴 少女の血を浴びると若返ると信じ、
そのために数百人の少女を虐殺したと伝えられています。
カ 聖女の血は貴重品ですもの。
目の前に宝石があれば、一粒たりとも見逃さないのが
女という生き物よ…！
聖女を戴いた後に…貴方もいただくわ。
貴 え…？
ジャ A！
カーミラが意味ありげなようにAに言い放った言葉は
その場にいた者を凍りつけるのには十分すぎた。
貴 なんで、私…？
カ とても新鮮でいい香り…
貴女の血を浴びるのが楽しみだわ！
貴 い、いや…！
ジャ A！貴女は私が守ります！
貴 ジャンヌ…。
わかった、私を守って！ジャンヌ！
ジャ 了解しました。
マスター！行きます！
戦闘終了。
カーミラが不服な顔をしている。
カ …妙な違和感があります。
ヴラド公が手を抜いたのはこういう事だった、のかしら？
そちらのお嬢さん。
貴女…イヤな匂いよ。
年端もいかぬ少女なのに戦闘だけは熟練の技。
矛盾しているわ。何者なのかしら？
黒ジャ デミ・サーヴァンでしょう。
人間とサーヴァントが入り混じった異質な存在です。
マ …！
黒ジャ …そして私の失策でした。
貴方たちはほかの者より残忍ですが、
だからこそ遊びが過ぎる。
あの子娘たちの始末は、遊びのない残り３騎に任せるとしましょう。
ヴ 待て。私もカーミラもともに本気ではない。
聖女の血は我らのものだ。
血の輝き、血の尊さを微塵も知らぬ
ただの処刑人どもに譲るなど。
黒ジャ 黙れ。恥を知れ、ヴラド３世。
生前、どれほど威光と権威があったとしても、
サーヴァントとして現界した以上、貴様たちは対等だ。
貴様は彼女の血を吸うことを望むあまり、
無意識に力を加減した。
人間的成長がまるでない。
…私、そういう我儘は嫌いなんです。
だから反省して、今回は引っ込んでいてくださいね？
ジャ っ…！A！マシュさん、逃げてください！
ここは私が食い止めます！
ロ あわわ、今度は後ろの３騎がけしかけてくる気か！？
ど、どうしようどうしよう何かないか何かないか。
貴 ロマン！落ち着いて！
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作者名：o｡Reona｡o | 作成日時：2017年3月28日 1時
