人の心が読める少女は…………………？ (ページ11)

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声　が　5　つページ11

まるでどこかの童話を読んでるようだった。
それを合図にしたように記憶が流れ込んでくる

そうだ。

私は白石彩良(さら)。

お兄ちゃんは白石翼希(つばき)。

「うぅ……。」

そこには忘れちゃいけない
悲劇の惨状もあった。

紅い血に塗れたパパと

紅い花に囲まれているママがいた。

私はお兄ちゃんを探さなきゃいけない、
そう思った。

私の能力はリングをつけているから制御は
ある程度できる。

でもやっぱり
人の頭の上に思ってることが見えてしまうらしい。
自由に空を飛んだりすることができるのは
少し便利だけど…ね？

でも、一つだけ制御しにくい物があるらしい。

それは

魔法。

パパの魔法より魔力が強力な私は完全に抑えることは不可能だそう。

まぁ、他人事じゃないけど。

コンコン

「入るわよ、彩。」

突然のことで少し身構えてしまった。

「あや、あのね。……ッ！
よかっ……た。
起きたのね！
心配したのよ…急に叫び声がして行ってみたら
倒れていたから。」

そっか…

「ごめんね。心配かけて」

「いいのよ。それより体痛かったりしない？
大丈夫？」

「う…ん…。」
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