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その日の夜
葵 桜花…。
あのカードは相当危険だ。
あのままだったら十代に被害が及ぶにも時間の問題だ。
桜 やっぱり。
なんか嫌な予感がしたの。
葵 桜花の勘はよく当たるからな。
今のうちに俺たちでどうにかしよう。
桜 ええ。
十代君には申し訳ないけれど…。
葵 しかたない…
ちょうど今度インダストリアルイリュージョン社の計画に
宇宙の力を取り込んだカードを作るっていうやつを使って
宇宙に飛ばしたらどうだろうか?
桜 今のところその作戦がいいかもしれないわね。
私がペガサス会長に話つけておくわ。
葵 ありがとう。
その3日後運命の時が来た。
十代に事情を話しユベルを宇宙へと飛ばすその時点までは話が順調に進んでいた。
しかし、ユベルはとうとう声だけでなく形として表れてしまった。
そんなこと知る由もない葵と桜花はそのカードを目の前にしたとき。
葵 十代には本当に申し訳ないことだけれど
彼の将来のためにはこれが一番いいことなんだ。
桜 ええ、彼はきっとこれからもっと伸びて
あなたみたいになるんだろうね。
葵 すぐそばに宝石の原石がいると焦るな…
桜 ええ笑
ガチャッ
桜・葵 ?
扉のあく音がして後ろを振り向くとそこにはAがいた。
桜 A?
どうしてここに?
貴 お母さん!
助けて!
桜 A!
ジャ まずい!
もしかしたらユベルに…!
葵 !
貴 声が聞こえるの!
”君は僕のものだ、邪魔する奴は許さない!
たとえそれが君の大切なものだとしても”って!
ネ 黒い禍々しいものが近づいてくる!
葵 !
桜花!Aを連れて逃げろ!
桜 でも葵が!
葵 俺は今すぐカードを宇宙に飛ばす!
少しくらい余裕はある!
だから逃げろ!
そういって葵は実験室に走っていった。
貴 お父さん!
葵 A!とりあえず外に…
外に出ようとしたとき
ドカーン!
ビービー
貴・桜 !!
いきなり爆発音が鳴り響いた。
貴 ダメ!
ユベルが!ユベルが近づいてくる!!
爆発音はだんだんと近くなっていく
それに伴ってAの頭に響くのはユベルの声
? ”どうしてだい?
どうして僕を裏切ろうとするんだい?”
貴 いやっ!
やめて!
葵 A!
大丈夫!大丈夫よ!
爆発音が自分たちの部屋の前付近になったとき
桜 A。
桜花は優しくAを呼ぶ
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作者名:o。Reona。o | 作成日時:2016年11月21日 0時