装飾 SAHIRAHAN ページ6
A視点
「ねぇ、A今暇？」
部屋でぼーっとテレビを見ていると、シラハンがドア越しに声を掛けてきた。
「はーぁーい、なんです〜」
と、ドアを開けると、そこには珍しく爪に何もしていないシラハン。
しかし両手にはマニキュアを持っている。
「ちょっと上手く塗れなくて。…塗ってくれん？」
渡されたのは、ネイルセット一式。特に断る理由もないので、部屋へと招き入れる。
「上手くできるか分からないけど」
自分でやっても上手くいかんしな〜、なんて思いながら、丁寧に丁寧にと塗っていく。
「上手いね、…前より上手くなった？」
「前？やったっけ？」
「覚えとらんの？…ココに来てすぐ、俺が頼んだやん」
「あぁ…あの時は私も慣れてなかったしなぁ」
もう数年前の事、私がこの家に引っ越してきたばっかりの頃、同じように頼まれてやったっけ…。
「ん、左、終わった」
ベースコート、マニキュア、トップコート…と、前より手際よくできた。
「右、するよ」
と、手に触れる。やっぱり手、大きいなぁ、と思いながら塗り始める。
「手、大きいね」
ぼそり、と呟くと、「でしょ、撫でてあげよっか」とふざけるシラハン。
「終わったらお願いしようかな」
なんてちょっと私もふざけに乗ってみる。
「いいよ、気が済むまで撫でちゃる」
あはは、と笑って流すと「Aが撫でてって言ったじゃん〜」と言われてしまった。
「そうだね。…ちょ、ずれるから」
じ、と集中する。するとシラハンもじっと私の塗るマニキュアを見る。
「ね、私もお揃いの色にしよっかな？」
「いいね。…でも、付き合っとるって思われちゃうよ？」
「そーだね、私は別にシラハンなら構わないけど―――」
其処まで言って、少し顔を上げてシラハンの表情を窺う。…やっぱり、顔、真っ赤じゃないの。
私が見ているのに気付いて居ないのか、じっと私の手元を見て、顔を赤らめる。
「…嬉しいの？」
尋ねると、うん、と一言。
「――そうね、私も嬉しいよ。翔太」
と言った所で、完成。
「はい、お終い…次は私の爪、してくれる？」
ちょっとだけ悪戯気に手を差し出す、「ん」と、シラハンがマニキュアを手に取る。
付き合うまで至らない、私たち二人のちょっとした心のコミュニケーションだ。
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マキ* - 私も、物語を書いているのですが、こんなにドキドキするものはかけないので素晴らしいと思いました！私も頑張らないといけないと思いました。自信があるものは投稿してみようかな？これからも頑張ってください！私も頑張ります(^^) (2018年8月10日 9時) (
レス) id: aa8519a782 (このIDを非表示/違反報告)
遥加(プロフ) - リクエストしつれいします！ゆまさんと両片思いな甘々が見たいですできればでいいのでよろしくお願いします(´∀`) (2017年11月11日 21時) (レス) id: 88014e1c31 (このIDを非表示/違反報告)
黒ﾏｽｸ - リクエスト宜しいでしょうか?ゆまさんと付き合っている設定で、SLHﾒﾝﾊﾞｰの誰かと楽しそうに話してたらゆまさんが嫉妬して…。みたいな話を書いて欲しいです！できればで良いので、宜しくお願い致しますm(__)m (2017年9月18日 1時) (レス) id: b8a9b76c36 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか…？よろしければ、SLHの全メンバーと夢主？(お名前の所)が、ゲームの世界に来てしまったみたいなのをお願いいたします。できればで良いですよ^_^できればで (2017年8月4日 23時) (レス) id: d313d53d12 (このIDを非表示/違反報告)
梛(プロフ) - リクエスト失礼します！しらはんさん、ゆまさんと絵を描くとかお願いしてもいいでしょうか…<(_ _)> (2017年8月3日 21時) (レス) id: 23c0778b84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくた | 作成日時：2017年7月23日 9時
