熱帯夜 YUMA RYO SHIRAHAN KARASU ページ14
A視点
もう夏が終わり、蝉じゃなく鈴虫が鳴き始めるこの時期。
たまに、一人で寝るのさえ暑苦しいと思っているのに。
「暑いんだけど」
「俺も暑いけど？」
「じゃあお前向こう行けよ」
「私が向こうに行くね…」
「Aは向こう行ったらあかん」
何故でしょう、今5人で布団を敷いて狭い部屋で寝ています。
私の両側にはドギーの2人、KO2の2人は頭を向かい合わすような感じ。
「えぇ…暑いから…、第一この部屋じゃなくても良いんじゃ…」
「Aの匂いがするから」
と、ゆまさん。そうだそうだ〜、とカラスくんが続ける。
「まぁゆーちんとカラスは向こうで寝てほしいんだけど」
「俺もAの横が良い〜〜！！」
KO2の2人も負けじと喋り始める。
明日は早朝からバイトが入っている、そう何度も言ったはずなのに寝てくれる気配も、
別の部屋で寝てくれる様子すらない。
「あの」
「ね〜、Aって好きな人居ないの？」
「あ、それ俺も気になってた！おらんの？ねぇ」
喋ろうとするか寝ようとすると必ず邪魔される。
イライラしつつ、それを顔に出すときっとまた面倒なんだろうなと思いながら布団にもぐる。
「ね、A」
布団にもぐると、すぐ横から声がした。ゆまさんだ。
ちょっと静かだったから寝てるのかと思えば、私がこうやって潜るのを待っていた様で…。
「おーっとまったァ！！ゆーちんに先越されるわけにはいかん！」
ばさ、と私とゆまさんの布団が剥がされる。
「白濱ァ！！邪魔すんなよっ！！」
ふんぬぅッ！と、仁王立ちするシラハンの足を思い切り蹴るゆまさん、
そしてふらついてそのままゆまさんの方へ倒れるシラハン、
それをみて楽しそうだと混ざるりょーくん…、あれ、カラスくんは？
カラスくんの方を見る、すると一人すやすやと寝息を立てて寝ていた。
ああ、私も寝よう、と布団に潜って目を閉じる。
「〜〜〜！〜！」
「！！〜〜〜！！」
3人のはしゃぐ声が聞こえる、けれど眠気には勝てない。
明日のバイトはきっと寝不足で大変だろう。勿論4人にはきっちりと代償を払ってもらうつもりなのだけれど…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マキ* - 私も、物語を書いているのですが、こんなにドキドキするものはかけないので素晴らしいと思いました！私も頑張らないといけないと思いました。自信があるものは投稿してみようかな？これからも頑張ってください！私も頑張ります(^^) (2018年8月10日 9時) (
レス) id: aa8519a782 (このIDを非表示/違反報告)
遥加(プロフ) - リクエストしつれいします！ゆまさんと両片思いな甘々が見たいですできればでいいのでよろしくお願いします(´∀`) (2017年11月11日 21時) (レス) id: 88014e1c31 (このIDを非表示/違反報告)
黒ﾏｽｸ - リクエスト宜しいでしょうか?ゆまさんと付き合っている設定で、SLHﾒﾝﾊﾞｰの誰かと楽しそうに話してたらゆまさんが嫉妬して…。みたいな話を書いて欲しいです！できればで良いので、宜しくお願い致しますm(__)m (2017年9月18日 1時) (レス) id: b8a9b76c36 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか…？よろしければ、SLHの全メンバーと夢主？(お名前の所)が、ゲームの世界に来てしまったみたいなのをお願いいたします。できればで良いですよ^_^できればで (2017年8月4日 23時) (レス) id: d313d53d12 (このIDを非表示/違反報告)
梛(プロフ) - リクエスト失礼します！しらはんさん、ゆまさんと絵を描くとかお願いしてもいいでしょうか…<(_ _)> (2017年8月3日 21時) (レス) id: 23c0778b84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いくた | 作成日時：2017年7月23日 9時
