君恋

Friday ページ5

「かっこい…」


瑠奈「見惚れてんねー」


「あれ、瑠奈の方は？」


瑠奈「先帰っちゃったかなー」


「聞いてみる？」


瑠奈「いいよいいよ、こういう時こそ、親友の恋に協力するべきでしょ！」


「えっ」


瑠奈「よし、話しかけるよ！」


「はっ」


瑠奈「固まってないでさー！ほら、もう見えなくなっちゃう！」


「いや、待って」


瑠奈「れっつごー！」


「へぇぇぇっ」



勢い良く瑠奈に背中を押され


拒否ってた私も、


青春だなー、なんて楽しくなってきて。





瑠奈「話しかけれる？」


「…頑張る」





瑠奈が心配してくれて


こんなに素敵な親友を持って幸せだ、と改めて感じて。




私も、その応援に応えなきゃ、と勇気が湧いてきて。



「瑠奈、」


瑠奈「ん？」


「あの、話しかけたいんだけど」




話しかける勇気はあるんだけど



「何話せばいいのか分かんない」


その時


瑠奈は大きい声でこう言った




瑠奈「言っちゃえばいいじゃん？」








『好き、って！』

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