不憫な僕のお仕事 (ページ4)

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お仕事の条件ページ4

僕にその仕事が回ってくるのは
必ず僕が1人の時だ

深田「長瀬～。先生に呼ばれたから
職員室行ってくる」

例えば放課後

長瀬「何やらかしたんだよ」

悪いことはしてねぇよ！
って笑いながら深田はかけていった

今みたいに1人でいると…ってあれ？

まだ教室に残ってた人がいたみたい
まあ大人しく寝てよう

そう思って目を閉じると

『な…長瀬くん！』

がたっと立ち上がる音と共に聞こえる僕を呼ぶ声

…1人だと仕事が忙しいんだ

そこには2年生から同じクラスのAちゃん

残ってたのAちゃんだったんだ

長瀬「ん？どうしたの？Aちゃん」

『こ…これをね！』

なんてもじもじしながらポケットを探り紙を取り出す

長瀬「…うん。分かった」

そう言って"それ"を受け取ると

少し頬を赤らめたAちゃんの顔が
パァッと笑顔になった

…この子噂知らないのかな

長瀬「えっと…渡しておくんだけど
送るかどうかは深田しだ…」

『ちょっと待って！』

長瀬「…え？」

『…え？』

今までの子と違う反応が僕の声を遮る

目の前にはキョトンとしたAちゃん

『そ…それ…』

長瀬「え？深田にだよね？」

『えっ』

長瀬「えっ」

なかなかテンポのいい会話だ