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勇征 side.



勇征「………あ、」



「……………?どうかしました?」



……………覚えられてないんだ、そりゃそうか






最寄りの駅、ふっと顔を上げると会いたかったその子がいた







勇征「あの、この前ファミレスで……、」



「あー、………すみません、勝手にあんなことして」



勇征「いや、あの、お礼が言いたくて、!」



「お礼……………?」



勇征「ちょっと時間ありますか?」



「時間、ありますけど………、」









戸惑う顔をしてるAを無理矢理近くのカフェに連れてきた







勇征「あの、なんで助けてくれたんですか?」



「助けるっていうか、…………………
その、あまりにもうるさくて苛ついて、」



勇征「あのごめんなさい、うるさくしちゃって」



「君は騒いでなかったでしょ?笑」



勇征「あー、でも止めなかった俺も俺だから…、」



「まあそれはそうかもね」




結構ハッキリ言うんだなあなんて少しグサっとくる








勇征「あ、そういえば名前……、」



「佐藤A、高校1年生」



勇征「A、ちゃん……………」



「君は?」



勇征「八木勇征、………Aちゃんと同い年」



「そうなんだ、!よろしくね勇征」







花が咲いたようにふわって笑うAに



胸がきゅってしたのを未だに覚えてる。

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作者名:m o n a . | 作成日時:2021年4月18日 18時

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