声優恋愛物語〜遊佐編〜

十壱 ページ14

『先ほど入ってきたニュースです。

本日１８時３７分

　沖縄発の東京行きの飛行機、○○便が墜落し たとの連絡がありました。

　乗員乗客の安否は確認されておりません。

　連絡が入り次第お伝えします。

　繰り返します。・・・』



それは両親が乗っているはずの飛行機だった



アナウンサーの声はそれ以上耳に入ってこず

目の前が真っ暗になった

え・・・？どういうこと・・・？

理解できず

ただ呆然とすることしかできなかった

すると千恵姉ちゃんが大声で泣き出した

その声で私はやっと意識を取り戻した

あ「ま、まだわからないじゃない！

　 安否確認できてないんだからさ
　
　 もしかしたら

　 この便に乗ってないかもしれないよ！

　 そうだ！連絡してみようよ」

千「何回も電話かけてるよ！！
　
　 でもお姉ちゃんもお義兄さんもでないの・・・」

鞄の奥に入れてて気づいてないのかもしれない

そう言いかけた瞬間

再びインターホンが鳴った

あ「ほら！帰ってきたよ！

　 お父さん、お母さんおかえり！」



　

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