レモンと金糸雀 IV (ページ34)

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Ⅱ ページ34

『えーん…かわいい。これ着せて退院したい🥺』

「赤ちゃん！って感じするねいいね絶対かわいい。」

『靴下いるかな… いやでも夏だし暑いかな… うーん”』

「あっても困ることはないんだから買っとこうよ」

『…そうね。ありがと！』

赤ちゃんの用品はとてもとても小さくて、心が踊った。

自分の母や父もこんな気持ちで私のことを迎えたのかと思うとなんだか感慨深いものがあった。

「ねえみて…」

『何？…ええこんなのあるの！？』

「これは噛みごたえとか違うんだって。」

おしゃぶりのコーナーに来た。

なんかキリンのぬいぐるみがついてるものとか、出っ歯になりにくいだとか… え、これは吸ってる様子が見えるの！？

「これいいよって」

『花ちゃん？』

「ううん江口さん」

『へぇ…』

「フィット感がすごいって」

『なんで江口さん目線なの？』

「ほら、夜あそびで安元さんとそんなコーナーやってたじゃん」

『え？……あぁー！！あれか笑』

とりあえず新生児用を買ってみる。

ざっとこんなかな？

産まれてから調達とかまるでできなかったとお義姉さんから聞いたので、粗方買ってしまった。

あとはベビーベットと、ベビーカー。

ベビーバスも欲しいな。

「これ買う？」

宏太朗さんはクーハンを指さす。

『ん？あーこれ東京都からもらえるよ』

「え！？そうなの！」

『うん。東京都から10万円相当のポイントが貰えるの』

「へぇ…上手く活用してるんだね」

『ふふんマミーですからね』

子育て支援に力入れてるところもあったりするので、ぜひ自分の住んでるところ調べてみてね！

『……ちょっと気持ち悪くなってきた。』

「ｱｯ、ごめんね！休もっか！｣

急に気分が悪くなってしまった。

「何か…飲む？」

『…はっさく食べたい』

「はっさく笑この間の美味しかったよね」

『また今度おっきいのもいできて』

「それこそ3人で行こうよ」

『いいねぇ和歌山。』

結局家にそのまま帰ってきて、私はソファから動けなくなっていた。

「夕飯作ったけど、食べれる？」

『ﾝん……食べる。』

しんどそうだなぁ…… 少しでも変わってあげること出来ないかな。

Aちゃんの頭を撫でる。

あれ？

「待って。熱あるくない？」

『え？』