2* ページ34
Aside
彼が追いかけてくるのを期待しながら、ただ色んなところを歩いているうちに、
どんどん濡れてゆく私の服達。
びしょ濡れになった服は、彼が私に愛想を尽かした証。
雨なのか、私の涙なのか、頬を水が伝う。
駅へ着くと、見慣れた彼の後ろ姿が見える。
そのシルエットが、こちらを振り向き、怒ったようにむすっとした顔で近づいてくる
「…おせぇよ。そんなにびしょ濡れになりながら、どこほっつき歩いてたんだよ」
「…なんで…？」
私と彼の距離があと一歩のところで手を引かれ、彼の腕の中に収まる
「、心配した。ごめん…悪かった。」
「貴ぁ…、っ、ごめんね…っ」
「泣くなって、それから、もう謝んなくていいから。」
「うん、ごめん…、ありがと…」
「ん。…、ってか、傘も持たないで、本当にバカ。」
彼の匂いに包まれる。
彼の体温で温められたその上着はとても暖かい
「早く帰るから、乗って」
「え、無理無理！おんぶなんて！」
「何、気にしてんだよ、早く乗れよ。お前が風邪引いたらどうすんだよ」
「重いよ！？」
意を決して彼の背中に乗る。
乗った後、私を一目見て、歩き出す彼。
「知ってる。(笑)」
「はっ！？ね、降りる！」
「はいはい、聞こえない。濡れないように傘持っててねー」
彼のゆるゆるとした歩みに合わせて揺れる傘。
「たか。好きだよ。」
「何、急に」
「…別に。」
「A。」
「なに。」
「俺も好きだよ。」
「知ってる」
そう言って、2人で笑いあう。
扱いづらい彼女でごめんね、それからありがとう。
そんな思いを記念日の手紙に綴ったら、彼は何を思うのかな。
そんなことを考えるだけで、口角が上がる私は幸せ者。
ラッキーアイテム
写真
ラッキーカラー
あずきいろ
聴くと今日一日、幸せになれるかもしれない曲
さくらガール
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猪谷萌(プロフ) - コメント失礼します花束の成亮君の子供作り番が見たいです！ (2019年7月8日 10時) (
レス) id: 0c8bb4e7e2 (このIDを非表示/違反報告)
柚暎(プロフ) - □?NEWS▽○さん» 羨ましいです笑 リクエストありがとうございます！内容把握いたしました！すぐに書かせていただきます！ (2018年4月26日 18時) (レス) id: 51a4e67c63 (このIDを非表示/違反報告)
□?NEWS▽○(プロフ) - 松潤似 でした 笑 あ、リクエストいいですか? 相手は手越さんでお願いします ！！ 手越さんのソロ プラトニック か、Encore で、お願いします、 出来たらでいいですけど 夢主ちゃん と、 別れるところからがいいです ！！ (2018年4月24日 18時) (レス) id: 66eced0674 (このIDを非表示/違反報告)
柚暎(プロフ) - □?NEWS▽○さん» はい笑 え！本当ですか！私、今まで一度もそんな先生に出会ったことないですよ笑 羨ましいです笑 (2018年4月24日 7時) (レス) id: 51a4e67c63 (このIDを非表示/違反報告)
□?NEWS▽○(プロフ) - ですよね笑 恋愛対象になる 先生いない 笑 小6の時の担任はイケメンでめっちゃいじりやすかった 笑 あと 勉強の教え方が上手だった 笑 (2018年4月23日 17時) (レス) id: 66eced0674 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚暎 | 作成日時：2017年8月18日 23時
