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「ねぇめめ〜行きたくない〜」
「わがまま言わないでください。前々からわかってたでしょ。」
「めめのけち。誰か代わりに行かせればいいじゃん」
「それができたら苦労しないっすよ。相手は阿部ちゃんをご所望なんだから。」
大きな部屋のソファの上で、寝転がり足をバタバタさせている青年と、その傍で彼を嗜める背の高い青年。
一見、普通の光景。
しかし、彼らの住む世界は普通とは少し違う。
ソファの上の青年は阿部亮平。
これでも裏社会を仕切る組織の首領。
そしてその横に控えるのは目黒蓮。
所謂、阿部の用心棒だ。
そしてこれは組織の一部しか知らない事だが、
彼らは恋人同士だ。
彼らは2人きりの時だけめめ、阿部ちゃんと呼び合う。
しかし、一歩外に出れば、彼らの瞳は冷たい光を宿し、容赦なく周りを赤く染める。
そして冒頭、なぜ阿部が駄々を捏ねているかというと。
今夜行われる会食。裏社会に顔を効かせる阿部に取り入りたい奴は大勢いる。
それと同時に、彼の地位を狙う者も。
まずこのような会食に出掛けて、何も無かったことの方が少ない。
腹の探り合いと、襲撃。
面倒臭い事この上ない。
更に今日の相手は、財界の一方面を牛耳るお偉方と、国防軍のお偉いさん。
国を動かす政治家が裏社会と繋がっているというのも中々なものだけれど。
国防軍とはその性質上、どうしてもぶつかることが多い。彼らも裏社会の後ろ盾が欲しいのだろうが、所轄の警察とさえゴタゴタするのだ。国を守るのだと息巻いている連中とまともに話が出来るとも思わない。
手っ取り早く、阿部を殺して裏社会の勢力を盾に自分の地位を確立しようと考えているかもしれない。
それが予想できるから行きたくない。
しかし相手が手を出さない以上、此方も行かなければならない。
「ねぇめめ、これ頑張ったらご褒美ちょうだい」
「もちろん。いっぱいご褒美あげるから。」
この時はあんな事になるなんて誰も、少しも、思って居なかった。
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優(プロフ) - ??o??i .さん» ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！朱�遒気鵑両�説もめちゃくちゃ好きなので、コメント頂けて嬉しいです！ (2021年1月4日 20時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
??o??i .(プロフ) - 突然コメントすみません…！朱�遒任后�コメントから来ました！この作品の雰囲気、私の好みで一気に読み進めちゃいました…！笑これからも応援してます！ (2021年1月4日 18時) (レス) id: 48c6179bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ | 作成日時：2020年12月1日 13時
