未来屋《∞》3 (ページ10)

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お風呂から出て、ドライヤーをかけようとしたら

ノックの後、亮くんが入って来て

『もう、あかんやろ。』

優しく言われて、ドライヤーを私から取ると

『俺が、何でもAのお世話する。甘えてくれて大丈夫やから…』

"チュッ”とキスすると、お姫様抱っこされて。ソファーに連れていかれた。

ゆっくり降ろすと、すぐに私の髪を乾かしてくれていた

終わると、ニコッとされて

『お姫様、何か飲み物。持って来ましょうか?』

本当に私のお世話をしてくれようとするから

『ドライヤーありがとう。』

『亮くん大丈夫だから、自分で出来るよ。ご飯も食べてほしいし…』

立ち上がろうとしたら、抱きしめられて

『ええの。俺がAを甘やかしたいんやから…』

『でも…』

キスをして、微笑むと

『可愛いAのお世話したいんや。な、ええやろ?』

優しい言葉に、嬉しくて頷くと

『ええ子♪』

頭をポンポンしてくれた

その後は、料理を2人で美味しく食べて

見たかった映画を、ソファーで寄り添って見て

私が眠そうになると、お姫様抱っこしてベッドまで連れて行ってくれて

優しく亮くんに抱きしめられながら、眠りについた。

少し寒くて目を開けると、亮くんは居なくて

キッチンに行くと、真剣な顔で何か作っていた。

その背中にゆっくり近付いて、後ろから抱きしめた

『A、起きたんや。まだ、寝てて大丈夫やで。』

私の手に触れて言った。優しさは嬉しけど、ぎゅっとして

『一人だと淋しいから、亮くんの側に居たい…』

『ほんまにAは…』

亮くんが優しく私の腕を解くと、強く抱きしめてくれて

『なんで、そんなに可愛い事ばっかり言うん?』

『A…』

亮くんを見上げると

『好きや…俺の腕にずっと閉じ込めたいくらい。ほんまに、可愛い彼女や。』

おでこにキスされて、目を瞑ると。瞼に、頬にキスをして

目を開けると、キリッとした亮くんが居て。見惚れてたら

『大好きや…』

甘く長いキスをしてくれた。抱きしめられて

温もりに、優しい匂いに安心して。私には亮くんじゃないとダメだなと

改めて実感していた。

その日は時間になるまで、亮くんが側にいてくれて

何でもお世話をしてくれていた。

それから数日経ったある日、買い物した後

散歩がてら、歩いてる時だった。

急に現れた車に驚いていると。引っ張り込まれて

驚く間も無く、車は走り出した。