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「参った…」
道着を着て、ホテホテと歩きながら溜息がついて出た。
「忘れてたなぁ」
大会で公欠だった日の古典のノートをユウキちゃんに貸したは良いものの、返して貰うのをすっかり忘れていた。
何もないなら貸したままで良いんだけど、明日は日付的に私が当たる日。
しかも担当教諭は答えられないと特別課題を出して来るから、それを避けるために復習をしておきたいのだ。
ユウキちゃんに貸したままだったと気付いた時には既に部活中で、流石に抜ける訳にも、仮に私が抜けたとしてもユウキちゃんの練習の邪魔をする訳にもいかず、結局今、部活が終わってすぐに着替えるより先にバレー部が練習をしている体育館に向かっているのだった。
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作者名：速水 | 作成日時：2016年6月17日 18時
