カラフルボックス２ (ページ14)

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前も言った通り、ユウキちゃんはイケメンだ。
しかも強豪バレー部のエース。
やっぱり恋に落ちる女子は多い。

「あんた、石川くんの何なの？」

何なのって言われたところで答えなんて決まってる。

「友達でクラスメートですが」

「はあ？」

「ただの友達の癖に馴れ馴れしすぎ」

友達と言えば馴れ馴れしすぎだと怒り、
仮に恋人だと言えば何であんたなんかがと怒るんだろう。

詰まる所、どう言おうと結果は同じなのだ。
いっそ生き別れた兄妹でしたとでも言ってやろうか。

「もう良いですか？」

私を壁に追いやって囲んでいる先輩に問うと、綺麗にメイクがされた目がギロリと私を睨む。

「はあ…」

ユウキちゃんと仲良くなってこんな事は何度か経験済み。
今みたいに先輩だったり、後輩だったり、同学年だったりと様々。
あ、一度だけ男子もいたな。
モテるなぁ、ユウキちゃん。モテモテだなぁ。

「ちょっと聞いてんの」

「え？あ、聞いてません」

「あんたねえ！」

聞いて意味のある言葉なら聞いてるわ。
耳を汚すだけの言葉なんて聞きたくない。
こうなってしまうと気が済むまでやらせるしかない。
前に論破したら逆上して殴られた事があるので大人しくしておこう。
女子の力とはいえ殴られるのはごめんだ。痛いのは部活でだけで充分。

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