カラフルボックス

happy×happy(#8) ページ20

「え？祐希、緊張するの？」

「俺を何だと思ってるの？」

「だって、試合で緊張した事ありませんとか言ってるから」

「試合とコレは別だろ…」

「そう？人数なんて百分の一にもみたないよ？」

「お前は何でそんな落ち着いてる訳？」

「何でって言われても…。逆に何でそんな緊張してんの？」

「緊張するよ！」

「私は楽しみで仕方ないけど…」

「そりゃ俺だって楽しみだよ。
だけど、一生に一度なんだよ？」

「まぁね」


見慣れない白いタキシード姿でソワソワ、立ったり座ったりしている祐希。
対してそんな祐希を見ているからか落ち着いている私。


「お待たせ致しました。準備はよろしいですか？」

「「はい」」

「さて、まず一生の愛を誓いに行こう！祐希」

「ホント、何でそんなリラックスしてられるの？」


今日は一生で一度の、きっと一生で一番幸せな日。


「ひみつ〜」


祐希がソワソワしすぎだってのもあるけど、何より一番の理由は

祐希が隣にいるからだよ。



【end】

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