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「あの！」
近付いて来た背中に声を掛けるけれど、自分だと思っていないのか振り向かない。
「お客様！商品！」
日頃の運動不足がたたって息も絶え絶えに声をあげるけど、本っ当に振り向かない。
ええい！仕方がない！
「柳田くん！」
名前を呼ばれた事で、やっと自分が呼ばれていたという事に気付いたらしく足を止めて振り返ってくれた柳田くんは、膝に手を付いて息を整えている私を見て目をパチクリ。
「あの、そこのドラッグストアの店員さんですよね？どうかしましたか？」
不思議そうな顔で小首を傾げる姿は何だか可愛らしい。
って、まだ気付いてないの？
「お、お買い、上げの商品、お忘れです…」
ゼーハーしながらビニール袋を掲げると、そこでやっと忘れた事に気付いたようで「あ！」と声を上げた。
「すみません！ありがとうございます！」
「いえ…、こちらこそ申し訳ありませんでした…」
商品を渡して、それではと頭を下げて店に戻ろうと踵を返した所で今度は柳田くんにあたしが呼び止められた。
「あの」
「はい？」
「何で俺の名前…」
知っているんですか？
そう聞いてきた柳田くんに、どうしてあんな返しをしたのか私にも分からない。
ううん、多分何かインパクトがある事をして、私を覚えて欲しかったんだと思う。
「いずれ分かると思います」
ー
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リッカロッカ(プロフ) - 花蓮さん» コメントありがとうございます！もう良過ぎです！（笑） (2015年10月25日 13時) (
レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - とっても面白いです！良いですよね〜柳田君 (2015年10月25日 12時) (レス) id: b02621fbce (このIDを非表示/違反報告)
リッカロッカ(プロフ) - ゆんさん» 速水です。コメントありがとうございます！大好きと言って頂けてもう感激です！続編もまとまったら掲載しようと思います！ (2015年10月24日 23時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 速水さんが書くお話全て大好きです。個人的には、この二人の今後が読みたいと思いました。そのくらいハマってしまいました(*´ω｀*) (2015年10月24日 21時) (レス) id: 23a8fe0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：速水 | 作成日時：2015年10月10日 19時
