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「ねえ、ねえ、A。聞いた？」
「何が？」
「バレー部、今度の日曜日うちで練習試合するんだって！」
「ホント！？」
「ホント…ってあんた。何で私が知っててあんたが知らないの？」
「え？う〜ん…」
確かに柳田くんが好きだなんて言ってる割には情報に疎い？
あんたのせいで私まで柳田情報に敏感になっちゃったよ、とプリプリしている千世には情報提供のお礼とご機嫌とりとしてジュースを奢ろう。
「それって部外者も見学可？」
「それは自分で本人に聞いて来〜い。同じ教室にいるんだし」
「ええ？！」
「あ、調べるのは無しね。柳田に聞く事が絶対条件」
ビシッと指差されたけど…マジか。
「それって見に行きたいって言っているようなもんじゃん！」
「良いじゃん。どうせ行くんだから」
「そうだけど…」
急に聞きに行ったら変に思われない？
て言うか、あたしは知らせずに行って見るだけで満足なんだけど。
「つべこべ言わずに行って来〜い！」
ドンと背中を押されて半ば強制的に送り出されたけれど、ホントに行くの！？
マジでか！？と千世を振り返ったけど、行って来ないと知らんと言わんばかりにあたしの方なんて見ちゃいない。
「……」
でも、見に行きたいのは本当。
柳田くんをもっと知りたい、話をしたいというのも、他の子に取られたくないっていうのも本当。
だったら、どうするべき？
「自分で動かなきゃ…」
受け身でいても状況は好転しない。
現状維持は心地良いけれど、満足は出来ないだろうから。
ー
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リッカロッカ(プロフ) - 花蓮さん» コメントありがとうございます！もう良過ぎです！（笑） (2015年10月25日 13時) (
レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - とっても面白いです！良いですよね〜柳田君 (2015年10月25日 12時) (レス) id: b02621fbce (このIDを非表示/違反報告)
リッカロッカ(プロフ) - ゆんさん» 速水です。コメントありがとうございます！大好きと言って頂けてもう感激です！続編もまとまったら掲載しようと思います！ (2015年10月24日 23時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 速水さんが書くお話全て大好きです。個人的には、この二人の今後が読みたいと思いました。そのくらいハマってしまいました(*´ω｀*) (2015年10月24日 21時) (レス) id: 23a8fe0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：速水 | 作成日時：2015年10月10日 19時
