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case.14-2 ページ37

「あと、ここなんですけど、ここからどう行ったら良いか分かりますか?」

「どこですか?」

「ここです」


2人で頰がくっつくんじゃないかって距離になっているけど、宇佐木ちゃんはゲームに集中していて気付いてないようだ。
じゃなかったら、飛び退いてると思う。
どんだけゲーム好きなんだか…。


「すみません。ちょっと見難いからこうして良いですか?」

「え…うわっ!?」


宇佐木ちゃんが答えるより先に山内が隣に座っていた宇佐木ちゃんを抱き上げ、自分の足の間に座らせる。
サイズ的にスッポリと収まった宇佐木ちゃんは最初は何が起こったのか頭の処理が追い付かなかったようでポカンとしていたけれど、すぐさま顔が真っ赤になった。


「や、山内さん!こ、これは!」

「名前呼びですよね?ワンペナです。だからここに座っててください」


山内…、お前…。


「うわ〜、山内さん、アレ絶対ああなるって分かっててやったよね」

「だろうな」


ペナルティと言われてしまい、グッと押し黙った宇佐木ちゃんの頭をひと撫でし、小さな体を包むように宇佐木ちゃんが持つスマホを操作する姿は…。


「恋人同士みたい」


そう言って、ケラケラ笑っていた祐希がギョッとした顔でフリーズしたのが視界に入る。


「マ、マサさん…」

「何だよ」

「顔、顔」

「あ?」

「試合中みたいになってる。てか試合中より怖い」

「何か気に食わないんだよ…」

「うん。その顔見れば一目瞭然…」


気に食わない。
ペナルティだと言われたからって素直にされるがままになっている宇佐木ちゃんが。
したたかに、でもさり気なく自分の思う通りに宇佐木ちゃんを動かす山内が。
物凄い気に食わない。

でも一番は、この苛立ちが何処から来るのか自覚しきれていない俺自身。



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リッカロッカ(プロフ) - ゆんさん» いつでもどれでも感想お待ちしております(笑)物語も佳境に入って来ました!遅筆な上に掛け持ちしてますが、完結はちゃんとさせますので、読んでいただけたらと思います(^人^) (2015年10月25日 7時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - またまた感想失礼します。いいところで〜!とジタバタしてしまいました(笑)続き楽しみにしています!無理なさらずに速水さんのペースで頑張ってください(*^_^*) (2015年10月24日 21時) (レス) id: 23a8fe0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
リッカロッカ(プロフ) - ざらめさん» コメントありがとうございます!亀更新ですが、気長にお付き合いいただければと思います^_^ (2015年10月12日 0時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ - すごく面白くて大好きな作品です! 忙しいとは思いますが、続きを楽しみに待っています! (2015年10月11日 22時) (レス) id: 1bafacbc57 (このIDを非表示/違反報告)
リッカロッカ(プロフ) - ゆんさん» 毎日チェックだなんて…!ありがとうございます!嬉しいです〜!更新への活力になります! (2015年10月8日 20時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:速水 | 作成日時:2015年10月1日 20時

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