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実弥と一緒に、一回自分の屋敷に荷物を取りに行って、ついでに夜ご飯の買い物も済ませた。
「先に風呂入ってくるかァ？」
「じゃあそうしようかな」
「風呂、こっち」
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「……ひっろ」
さすが風柱様…お風呂広すぎるよこんなの。
一人で入るには充分すぎる大きさ。
「はぁーーー……くつろげるじゃん」
体を洗って浴槽に浸かれば、足を全て伸ばせてなんならそれでも余る。
「実弥どこにお金使ってんのほんとに」
全く関係ないことを考えながら、今日は一緒に寝るのかな？どうしよう、って思っていたり。
ほんと、どうしよう。
私の心臓、無駄にドキドキしてる。
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「お先に〜……ん？なんかいい匂いする」
「飯、つくった」
「え！？ありがとう！一人でやらせちゃってごめんね」
「気にすんな。俺も風呂入ってくる」
もうなんか至れり尽くせりじゃない？
すごくありがたいと同時に申し訳なくなった。
何か私にできることはあるのかな。
縁側で髪の毛を拭きながら、ぼーっと考える。
けど特には思い浮かばなかった。
今度誰かに聞いてみよう。
「んなとこいたら風邪ひくぞォ」
「あ、おかえ、り……」
これは、……心臓に悪い。
普段ツンツンの実弥の髪の毛が水分で垂れている。
まさに、水も滴るいい男…。
「どしたァ？」
「な、なんでもない」
見惚れてた、なんて恥ずかしくて言えない。
「ん」
ドカッと私の横に座って、タオルを差し出してきた。
「ふふ、可愛いね」
「うれしくねェな」
「なんでよ、イヤ？」
「嫌ではねェけど、Aの前ではカッコよくいたい」
「頭拭いてもらってる時点で無理だね」
「じゃあ貸せェ」
「やーだ！私が拭くの。てかできたよ」
「お、ありがとなァ。飯食おうぜ」
「えっ、切り干し大根！！」
「好きだろ」
「つくってくれたの！？ありがとう〜！！」
もう好き。大好き。
ご飯作ってくれるだけじゃなくて、私の好きなものを作ってくれるなんて。
好きが溢れすぎてガバッと抱きついた。
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2021年2月9日 1時
