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お酒のせい ページ19

Side マサイ
..............................

もはやそんなに大イベントでもなくなった自身の誕生日。
日付が変わるや否や入ってきたメンバーに祝われないともしかしたら忘れていたかもしれない。
そんな今日は居酒屋で宴だ。

ン「ぶっひゃひゃひゃwww」

モ「なんだよその笑い方www」

皆まあまあ酒が入りテンションが高い。
席は4人ずつの向かいあわせで、俺が座る列が左からシルク、優空、俺、モトキ。
向かい側にはシルクの向かいにンダホ、その隣にぺけ、ザカオ、ダーマの順。

シ「なあなあ、俺たち小さい頃からずーっと一緒にいるわけじゃん?」

ふとビールを片手に何を思ったのかシルクがそう言葉を発した。

ぺ「そうだねえ」

ザ「今更すぎるなぁ何か」

シ「皆さ、優空のこと好きだった時期とかねーの?」

突拍子もない質問。
だけどそれには俺の酔いを醒ますだけの力があって。

ダ「俺はねえよ。こいつは女じゃなくて男だ」

『おいwww』

ン「俺もないなあ。頼れる姉御って感じ」

ぺ「俺はね〜幼稚園の頃好きだった気がする」

『まじか』

困ったように笑ったり、真顔になったりころころと変わる優空の評定は面白いけど、俺はそれどころじゃない。

ザ「俺中学の頃好きだったかも」

モ「確か小2ぐらいの頃かなあ」

次々と出てくるメンバーから自分に対しての気持ちに優空はとうとう赤面し始めた。

ン「マサイは?」

マ「え、あ、俺?…分かんねぇ、覚えてないのかも」

ンダホから突然に振られ返答に困った。
今現在気になってるなんて…それに蓋をしようとしている自分を取り繕うようにそう言った。

ぺ「何かずるい返事だな〜。シルクは?」

シ「俺?…俺も覚えてねぇかな」

ダ「お前らずりーぞ!」

『やめてよ何か恥ずかしいわwww』

ぱたぱたと手で赤くなった顔を仰ぐ優空は次いで飲んでいたハイボールを飲み干した。
まだ半分以上残ってたのに…大丈夫かな。

ザ「逆は?優空は俺らのこと気になってた時期ないの?」

『あたしぃ!?』

モ「俺らが言ったんだから優空にも暴露ってもらわないと」

一気に飲み干したせいか、照れているからなのか、耳まで赤くした優空は困ったようにメンバーの顔をそれぞれ見ていく。
そして俺と目が合った瞬間、柔らかく微笑んで

『高校時代、マサイが好きだった』

と呟いた。

「「「まじ!?」」」

みんなの視線は優空へ一点集中。
それにこくんと頷いて、優空は顔を両手で覆った。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆうら | 作成日時:2018年1月5日 16時

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