溺れた魚。【Fischer's】 (ページ18)

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宴ページ18

Side 優空
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マサイの誕生日になった瞬間部屋に突撃して、飲んで語って寝て起きたらお昼すぎ。
メンバーからマサイへ誕生日プレゼントを渡す動画を撮って、今はその編集をシルクがしてる。
残されたメンバーはというと、

ダ「スマブラしようぜ」

『私青鬼やる』

ぺ「俺優空の見てる～」

モ「ね、ザカオ聞いてこのグミね…」

ザ「ほんとだ！新食感！！」

マ「このヘッドホン音質バケモン」

いつも通りばらばらなことしてる。
スマブラの相手してもいいんだけど、それより私は最近出た青鬼3が気になって仕方ない。
何たって次のステージは無人島だからね。

シ「あははははwwwふふ、ははwww」

私たちだけ遊んでて申し訳ないと思いちらりとシルクを見れば彼は爆笑しながら編集を進めている。
誕生日にプレゼントを渡してそれを開封する動画なのに相も変わらず笑える出来事が起こるのが私たち。
皆趣味も違えば性格だって違うのに、そんなメンバーをまとめられるのはやっぱシルクの手腕なんだろうなあなんて。

シ「っしゃ終わったー！」

それからしばらくして、シルクの大きな声が聞こえた。
その声を合図に、皆外出の準備を始める。
髪の毛を整えたり、着替えたり。
…私も今日くらいはしっかりメイクしないとなぁ。
いつもはほとんどすっぴんに近い。
化粧品は持ち歩いてるんだけどね。

マ「お、化粧すんの？」

鏡を取り出しファンデーションを叩き込んでいるとき、鏡越しにマサイの顔が見える。

『今日くらいちゃんとしなきゃなって思ったの』

ン「よかった。まだ女の子だねwww」

『まだって何だ。今までもこれからも女の子だわwww』

ダ「私もお化粧しようかしら」

体をくねらせうふん、なんて言ってるダーマはとりあえず流しておこう。

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「こちらのお部屋になります」

店員さんに案内されたのは少し大きめの個室。
嬉しいことに、外に出たら視聴者さんから声をかけられる機会が増えた。
だから最近では個室型の居酒屋さんに来ることが多い。
今回シルクが予約してくれてたところは料亭にも似た雰囲気を醸し出す和風の居酒屋さん。

モ「とりあえず生が2つと、ゆずのチューハイと…」

皆の希望の飲み物をモトキが店員さんに注文してくれる。
程なくして飲み物が運ばれてきて、2回目の乾杯。

シ「改めまして、マサイの誕生日に！」

「「「乾杯！！！」」」

長い宴がスタートした。