溺愛彼氏【及川徹】

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バタンと勢いよく玄関のドアが閉まる





及「ねぇ、どういうこと？」





こちらを向いた及川くんは明らかに目が死んでいてブチギレ状態。









貴「と、とりあえず私の部屋に行こう、よ」


及「・・・そうだね」







これは玄関で話すことじゃないと思ったのでひとまず部屋に移動した。









私の部屋の扉を閉めた途端、影に覆い尽くされた。





及「それで、さっきのはどういうこと？」







ただいま及川くんから壁ドン状態









及「Aはもう俺のこと嫌いになったの？」






さっきより声が震えていたからハッと上を向くと悲しい顔で私を見ていた。



その表情を見て、私がした事の重大さが身に染みてわかった。







貴「・・・嫌いじゃない」


及「じゃあ、さっきなんであんなこと言ったの？」


貴「及川くんがギャラリーの女の子たちに手を振ってるのとかを見てたらモヤモヤしちゃって。
及川くんの気持ち知りたくてあんなことしたの。本当にごめんなさい・・・」





及「・・・及川さんのこと好き？」


貴「！好き！大好き！」






及「・・・はぁ〜良かった。・・俺もごめんね、気をつける」


貴「私もごめん」









及「・・・でもさ、及川さん結構Aに愛情表現示してるんだけど、まだわかってなかったみたいだね」






及川くんの顔が黒い笑みに染まっていた。









及「俺がどれだけAちゃんのこと好きか、わからせてあげるね」









及川くんに担がれベッドへと連行された。






そして私たちが眠りについたのは、太陽が昇りかけた朝方だった。

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